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キッド (講談社文庫 き 52-4)

キッド (講談社文庫 き 52-4)

キッド (講談社文庫 き 52-4)

作家
木内一裕
出版社
講談社
発売日
2012-08-10
ISBN
9784062773607
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キッド (講談社文庫 き 52-4) / 感想・レビュー

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ナルピーチ

読みやすくて面白い、極上のエンタメ作品。木内ワールドフルスロットルな一冊!!ひょんな事を切っ掛けに次々にトラブルに巻き込まれていく主人公“麒一”に待ち受ける試練とは?そこには痛快で疾走感溢れる物語が待っていた!とにかく“麒一”がカッコ良すぎ。弱冠二十歳にして、どんだけの修羅場をくぐってきたんだ?!頭の回転速度、図々しい態度、そして約束はきっちり守る。何度ピンチに陥っても起死回生の逆転を狙うその姿勢に思わず応援したくなった。サブキャラ達も魅力的なヤツばかり。ドド子とノブも絡めた続編を是非とも描いて欲しいな。

2022/03/05

ぶち

書店のポップ広告や本の帯に"疾走感"という惹句をよく見かけますが、今まであまりピンときていませんでした。ところが、この本を読んで"疾走感"のある小説とはどんなものか、はっきりとわかりました。ドミノ倒しのように止まることなく目まぐるしく変わる展開の速さに、まるで読んでいる自分も主人公と一緒に疾駆している感じ。でも、青春小説のような爽快な汗はありません。主人公、けっこう痛めつけられるのです。そこは、木内流ハードボイルドです。それでも、悪者を手玉に取る主人公の言動は痛快です。最高に面白いエンタメ小説です。

2020/09/22

ユザキ部長

案ずるより産むが易し。そして、したたか。まぁ何とかなるっしょってお気楽に構えてるんだけど、根がメチャメチャいい奴。だからカッコいい。無駄がなくスピードが早い物語。さすが!

2017/10/04

chiru

成り行きで『死体処理』を請け負う主人公が、死体を巡って危機一髪のデッドラインを何度も飛びこえるアクロバティックストーリー。 ヤクザに臆さず、折衝術や機略を操る頭の切れる主人公だけど、銃口をこめかみにあてられたヒロインに交際を申し込むなど、肩の力の抜けたところがすごくいい。 タイトルの『キッド』は主人公を指すけど、災難や窮地ですら楽しむ様子からきてるのかも。 心がふんわり温められるラストも好き。 フルスロットルのジェットコースターにのってる気分で楽しめました! ★4

2019/01/13

5 よういち

文句なしに楽しめる第一級のエンタメ小説。もっと早く読んでおけばと悔やまれる。◆ビリヤード場を営む石川麒一の元に近所のタバコ屋の孫娘からのSOS。ひとつの死体を巡って命を懸けた戦いと逃避行が始まる。どうしようもないピンチを麒一の機転で切り抜けながらも、彼を追うもの達との立場は目まぐるしく入れ替わる。スピード感溢れる展開も手伝って、終始ハラハラドキドキを味わえた。◆一時、生活をした関東の地名がたくさん出てきて、親近感も湧いた。◆木内一裕の小説は初読みだが、彼の作品「ビーバップハイスクール」は青春のバイブルだ。

2024/01/13

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