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レモンタルト (講談社文庫 な 76-3)

レモンタルト (講談社文庫 な 76-3)

レモンタルト (講談社文庫 な 76-3)

作家
長野まゆみ
出版社
講談社
発売日
2012-10-16
ISBN
9784062773737
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レモンタルト (講談社文庫 な 76-3) / 感想・レビュー

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ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

姉の結婚相手なんて、これ以上ないぐらい不毛な恋愛対象。惹かれる気持ちは分からなくもないけれど、報われることはない予感がどのページからも立ちのぼる一方通行。少し切ない恋の味はレモンタルトのお味🍋 …うん、これは駄目なタイプの長野さんでした( ˙³˙)きっと長野さんとはBL的な意味の好みで相いれることができないと思うのです。(注 BL全般無理てわけではないです。) 義兄ずるいなぁ。主人公不憫過ぎでふらふらし過ぎで肩を揺さぶって「しっかりしろ!」って言いたい( ˙³˙)

2020/03/27

コットン

秘密の業務にあたる会社員が主人公で珍しく現実的な設定だけれど、そこは長野さん風のアレンジがあって会社内でのあれこれや義兄との関係などをさらっと描いている所がいい

2014/06/03

優希

面白かったです。主人公が少年から青年に変わったのは長野まゆみさんの世界観が少し大人へと目が向けられたからでしょう。爽やかと言うより少し怪しげなプラトニックな一面が描かれているような気がします。官能的とは少し違うのですが、どこかタイトルとは少し違う空気が流れているような。日常の謎に包まれた不思議さを軽く描き出し、青年ならではの世界が描かれているように思います。

2017/07/07

rico

爽やかで甘酸っぱい、タイトルから想起されるそんな雰囲気とは真逆で、何だか生々しい。みんな大人の男だもんね。亡くなった姉の夫である義兄への想い。それだけであれば、ある種の純愛物語とも読めたんだろうけど、その他の関係性は、生い立ちや仕事絡みでマッチョな匂いがぷんぷんしてて、ちょっとひいてしまう。繊細でかつ覚めた心理描写は嫌いではないのだけど。これ男女の物語だったら、と夢想してみる。何かドロドロになりそう・・・。受け身の印象を受ける主人公を女性でイメージした私は、ジェンダーバイアスに毒されてるってことでしょう。

2024/04/23

masa

伴侶がいようと新しく誰かを好きになることを咎めることに何の意味があるんだろう。好きになってしまった後で反省されたって、そんなのもう手遅れなんだよ。かえって虚しいだけだ。同じ譜面を使っても、昔と同じ演奏はもう二度と出来ない。レモンタルトの味がどれだけ邪魔をしたとしても、変わってしまった気持ちは二度と戻ることはない。だから恋や愛なんて糞みたいに陳腐なテーマに古今東西のいい年をした小説家も音楽家も魅了されるんだ。未だ正確にことばにできないんだ。君がいない夜って何してたんだろうな。思い出せないまま夜明け。夜明け。

2024/04/13

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