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シューマンの指 (講談社文庫 お 102-2)

シューマンの指 (講談社文庫 お 102-2)

シューマンの指 (講談社文庫 お 102-2)

作家
奥泉光
出版社
講談社
発売日
2012-10-16
ISBN
9784062773850
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シューマンの指 (講談社文庫 お 102-2) / 感想・レビュー

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ちょこまーぶる

内容的には微妙ですね。全編を通して続くシューマンの楽曲説明とかクラシック全般の解説?はかなり専門的と言う感じがして、余程クラシックが好きか、あるいは造詣のある人でなければ解釈が難しくて、途中で本を閉じてしまうのではないだろうか?また、ミステリー的には、あまり凝ったトリックではないように思えて、いま一つ引き込まれるとは言えないミステリーでしたね。また、永遠修人というキャラを作り上げてきたのに、終盤で妄想の産物だったという展開はどうなの・・・?と思ってしまった。期待はずれの一冊だった。

2013/12/04

いたろう

指先を失ったはずのかつての友人が、海外でピアノを弾いているという情報が、「私」のもとに届いた。果たして、指が再生し、ピアノを弾けるまでになるということは、あり得るのだろうか? 物語は、高校の時のその友人、永嶺修人との話へ。早熟の名ピアニストの名声を欲しいままにしていた修人と音大を目指していた私。修人が語るシューマンとその曲に関する論説は、これがミステリ小説ということを忘れる程、詳細を極めている。そして、ミステリらしく、ある事件が起こったのは、小説ももう後半に入ってから。最後に分かる真相に、全く驚かされた。

2020/06/07

TATA

奥泉さんは「雪の階」に続いて二冊目。一言で説明できない複層的なストーリー。ピアノの才能にあふれた少年との交遊を経て主人公はシューマンへの関心を強めていく。そんな生活の中で不意に発生した殺人事件の真相は?終盤の怒涛の展開はトロイメライを聞きながらだと雰囲気にどっぷり浸れました。難解というわけではないのですが、読後ぐったり。いや、これが奥泉ワールドなんだろかと思うことしきりです。

2018/09/22

優希

シューマンを知らないと、物語に入っていけないと思いました。シューマンとその音楽が物語の核になっていると言えるでしょう。

2021/04/24

オーウェン

天才ピアニストの修人の演奏を聴き、過去失った中指が戻っていたとする手紙を親友から貰った里橋。そんなはずはないと手記で話していくうちに、思わぬ事件が起きたことが分かる。奥泉さんといえば分厚い中身というイメージがあるが、この作品は比較的読みやすい。しかしシューマンの作曲などが知らないとイメージしづらい箇所がチラホラ。そして中盤からいきなりミステリが割り込んでくる。手記ということを含めて何となく予想していたが、二段構えの種明かしで見せる中身。釈然としない部分はあるが、クラシックとミステリの融合は中々楽しめた。

2024/03/13

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