カンナ 奥州の覇者 (講談社文庫 た 88-27)
カンナ 奥州の覇者 (講談社文庫 た 88-27) / 感想・レビュー
ポチ
第4巻は阿弖流為(アテルイ)と坂上田村麻呂の話。アテルイ達を謀略で騙し殺した?やはり田村麻呂はつくられた英雄なのかな?歴史上の事実とされている事を、色々な角度からみる事は必要だと、改めて感じました。
2016/08/23
とも
★★★シリーズもの。第四作目を初読みしてしまったが、前作との影響を受ける支障もなく物語に入り込める歴史ミステリー。本文に語られるワードにはところどころ創作が入り混じっているので錯覚を招きやすいので注意が必要。当作のテーマは、東北の非業の英雄『阿弖流為(アテルイ)』。主人公の甲斐が、アテルイとこれと日本史上の英雄『坂上田村麻呂』の秘密に巻き込まれるが、歴史の解明部分が残念なことに薄く浅い。意図的に裏の歴史を解明するよりミステリーに傾注したシリーズかもしれないが、それであれば物足りないシリーズ。
2017/12/17
福猫
シリーズ一気読み4作目。日本列島を縦横無尽に駆け巡るこのシリーズ。今回の舞台は東北。勝者に書き換えられた歴史…。阿弖流為&田村麻呂伝説の真の姿は!?そして逃走中の諒司の本当の狙いは?そして諒司の持つ社伝の真贋は!?敵か味方か。。そんな期待を胸に読み進めるものの…。結局謎は山の様に蓄積されていくばかり。阿弖流為の解釈は…まあありがちだけど良いとして、諒司は一体何者でな人がしたいんだ!な感じ。続編は未着の為、暫くこのシリーズから離れてみよう。
2013/08/14
のほほん@灯れ松明の火
吉野の次は奥州。先日のアルテイのドラマも見ていなくて、火怨も未読で、この地についての知識が本当に乏しいので、語られることがとにかく新鮮でした。「歴史は覚える事ではなく、考える事。」勝者にとって、都合の良いように改ざんされているかもしれないのだから、その通りだなぁっと思います。そして今回は、殺人事件が起こらなかったことに一番ビックリしました。コンプレックスだらけの甲斐君でしたが、なんだか開眼しそうな気配で成長が楽しみです。終盤にあの2人が登場したのは、なんだか嬉しいおまけのようでした。
2013/04/30
つたもみじ
シリーズ第四弾。今作のテーマは阿弖流為(アテルイ)と、坂上田村麻呂。勝者によってのみ紡がれる歴史。その記述すら残っていない時代。ミステリとしての事件は起きず、その代わりに行方不明になっていた諒司から連絡があり、岩手へと。出賀茂神社の社伝を奪われてしまった諒司に協力し、取り戻す事に成功するも諒司はまたもや姿を消してしまう。諒司は一体…何がしたいんだかなぁ。甲斐は純粋だなあというか優しいなあというか。キャラクター達の関係性も明らかになってきて、いよいよ物語が進んでいく感じ。
2013/07/31
感想・レビューをもっと見る