風の軍師 黒田官兵衛 (講談社文庫 は 99-2)
風の軍師 黒田官兵衛 (講談社文庫 は 99-2) / 感想・レビュー
財布にジャック
1年以上前に読んだ「風渡る」の続編ですが、もうすぐ始まる大河ドラマ直前に読もうと考えて大切にしまいこんでありましたが、いよいよと思い読了しました。前作同様、キリシタンがメインに描かれていました。官兵衛の生涯だけでなく、ガラシャの生涯が見え隠れしていて、是非ガラシャの本も読んでみたくなりました。もうすぐ大河ドラマがスタートしますが、本当に本当に楽しみで待ちきれません!
2013/12/26
Gotoran
『風渡る』の続編。近世のキリシタンの歴史を絡めて秀吉が伴天連追放令そ出した以降の黒田官兵衛(如水)の某(企み)を中心に、その追放令に翻弄された人々(日本人修道士ジョアン、キリシタンの象徴としての細川ガラシャとその待女のいと他)の姿が、点としての史実をもとに様々な視点から描き出されていく。軍師官兵衛の某(「大閤謀殺」「某攻関ヶ原」「秘某」)に加えて、日本人修道士不千斎ハビアンが棄教した経緯を描いた「背教者」、ガラシャ夫人の小侍従清原いとの回想録「伽羅奢-いと女覚え書」が興味深かった。ただ、軍師と↓
2014/06/12
アイゼナハ@灯れ松明の火
切支丹の視点で戦国時代を俯瞰する,『風渡る』の続編にあたる連作短篇5作。秀吉の唐入りから関ヶ原の合戦,官兵衛没後の大阪夏の陣に至るまで,時間軸を連続させつつ,各篇に共通する出来事を視点を変じて描くことで,連作短篇ならではの味わいを深くしている手腕に感嘆。一つだけ時間軸の外れた『伽羅奢』をラストを持ってきたことといい,優れた構成力を感じました。歴史のifという観点でも,官兵衛と細川ガラシャに交流があったかも…とは想像できても『秘謀』までは中々たどりつけるもんじゃない。楽しませていただきました。
2013/02/20
じゅん兄
「風渡る」の続編であり戦国末期を生きたキリシタンたちの悲哀を描いた連作集。個人的には「風渡る」よりこちらの方が面白かった。あくまでもフィクションなのだろうが、もしこの小説が事実だったらと思うとワクワクする。それぐらい想像力をかきたてる一冊。
2013/06/28
シン
黒田官兵衛のキリシタン的な側面に偏りを感じた作品で、前巻同様違和感を感じながら読み進めました。葉室さんはキリスト教徒なのでしょうか?実際官兵衛自身キリスト教徒としてどこまで天下人になろうと考えていたのか疑問です。いずれにしてもこの作品は今まであまり描かれてない官兵衛像を描こうとしたのではないかと思います。
2013/12/11
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