東京家族 (講談社文庫 し 98-1)
東京家族 (講談社文庫 し 98-1) / 感想・レビュー
5 よういち
同名映画のノベライズ。家族をテーマとした物語で、実際の家族ってこういうものだよなぁと感じた。ほのぼのとした家族の姿が実にリアルに描かれている。そして最後は、本当にあっけない人生。これも現実ではそういうものなんだろう。だからこそ、今、できるときに家族とキチンと向き合い、できる限りのことをしておかなければと思わずにはいられなかった。 ◆瀬戸内の島で暮らす周吉ととみこは、息子たちとの束の間の時間を過ごすために東京へとやってきた。子どもたちは両親を気遣うが、子どもたちにもそれぞれの暮らしがあり、追われていた。
2023/06/29
しょこ
家族の話といえば…の山田洋次監督作品が気になる。ってことでふと見かけて読んだ。倒れた母とみこの年齢よりも自分の母親の年のほうが上なことに軽くショック~(*´Д`)そうだよ、そういうことなんだよ…と。上京してきた両親に対する、それぞれの生活リズムのある子供たちの対応がすごくリアルだった。のんびりではなく、ぼんやりな両親の姿は何とも切なかったなぁ。いるのが当たり前ではない。家族の有難みを今一度再考しております(*´з`)
2019/12/25
Kaz
映画を観て何度も涙した作品。小説を読んでいても映画のシーンが蘇り、涙腺が緩むこと頻り。周吉が昌次に言う「母さん・・・・死んだぞ」の台詞は秀逸です。まだまだ先のこと(のはず)だけれど、「妻が先に逝く」ってことを想像してしまうともうだめですね。生きている意味がないような気になってしまいます。私は何としても妻より先に・・・と、勝手なことを考えています。
2015/02/17
Madoka.@書店員復帰を目指し中!
映画は見てないが内容が気になったので読んでみた。親を大切にしなければと思う内容だった。現代の家族がリアルに描かれているので小説だけでなく、映画も見てみたくなった。
2013/03/14
anken99
小津安二郎の名作「東京物語」にオマージュを捧げた作品「東京家族」。山田洋次監督のこの作品を、あらためて物語として作り直したのが本作である。映画自体は見ていなかったのだが、本を先に手にした。本作で描かれるのは「家族」。自分自身も親が高齢化し、また子供を持つ身となっただけに、いろいろと考えさせられることも多い。そのなかで、不器用ながらも愛情にあふれた家族たちの群像が、なんとも味わい深いものであった。さすがはベースとなった作品を手がけた山田洋次さんの手腕といったところだろう。
2015/01/01
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