KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

V.T.R. (講談社文庫 つ 28-15)

V.T.R. (講談社文庫 つ 28-15)

V.T.R. (講談社文庫 つ 28-15)

作家
辻村深月
出版社
講談社
発売日
2013-02-15
ISBN
9784062774789
amazonで購入する Kindle版を購入する

V.T.R. (講談社文庫 つ 28-15) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

さてさて

小説内小説が現実世界に飛び出してきたこの作品。なんだかハードボイルドな出だしに、『神様』ってこんな作風なんだ、これが高校生が書いた作品なんだ、とちょっと興奮気味な読み始め。確かにいつもの辻村さんとは違う、あくまでチヨダ・コーキが書いたとされるこの作品。『十代の頃の神様が理解できなくなったというのなら、それは、まごうことなき老化だ』と解説を書くのはあの赤羽環。スロウハイツを愛した読者への辻村さんからの最高の贈り物。チヨダ・コーキの作品としての装丁、細かい作り込み含めてとても良く考えられた作品だと思いました。

2021/08/27

三代目 びあだいまおう

何とも贅沢な!私の昨年ベスト5に確実に入る『スロウハイツの神様』のスピンオフで、あのチヨダコーキのデビュー作!そして解説が赤羽環!(だから本作読む前にスロウハイツは必須です) 中高生に伝説的に支持されてるコーキらしく若者にも読みやすい文体。辻村さんの文に慣れてる方には少し違和感あるかも。ストーリーは近未来、凶悪犯罪者を自由に殺してよい権限マーダーライセンスを持つ者の話。主人公ティーの視点で割とうだうだ展開するがラストの章で大どんでん!さすがにえぇっ?❗環の解説もいい!本の作りも凝ってる!何とも贅沢‼️🙇

2019/01/29

にいにい

「スロウハイツの神様」のチヨダ・コーキ17歳のデビュー作。これ読めるなんて、辻村深月さん最高!! 解説:赤羽環、いい~。「スロウハイツ」の世界が深まる、切なさや優しさがつまった一冊。デビュー作設定だから、粗削りだけど、殺人のライセンスを持つマーダーと友人達のやるせない愛と友情物語。絶望と光が交差する。環や桃花がこれを励みに生きたと感慨深い。「一人ぼっちにならないで。アタシはあなたを愛してる。」当然ながら「スロウハイツ」を読み、コウちゃんの人となり、想い、関連するものたちを知ってから読む作品。

2015/09/16

小梅

これがチヨダコーキ作品だったのか!環に解説を書かせるあたりが良いわ〜

2016/03/18

ナルピーチ

まず先に、本書を未読の方は『スロウハイツの神様』から読んで欲しい!そのスロウハイツの住人として登場した作家・チヨダコーキのデビュー作は、一人の女性を純粋までに愛した男の物語。3年前に別れた“アール”から掛かってきた電話が“ティー”の心を動かしていく。最後の結末には賛否両論あると思うが、そこも含めて楽しめた。そしてなんと言っても、巻末の解説で登場する“赤羽環”に胸が爆ぜた!環らしいコメントが絶妙に二人の距離感を生む。やっぱりこの二人の関係性が心地よい。辻村先生の粋な計らいを存分に堪能することができました!

2022/05/03

感想・レビューをもっと見る