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現代霊性論 (講談社文庫 う 58-2)

現代霊性論 (講談社文庫 う 58-2)

現代霊性論 (講談社文庫 う 58-2)

作家
内田樹
釈徹宗
出版社
講談社
発売日
2013-04-12
ISBN
9784062775168
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現代霊性論 (講談社文庫 う 58-2) / 感想・レビュー

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zag2

試験勉強のため本を読んでるところじゃあない…のですが、こういう時ほど読みたくなるもの。小説だと時間を忘れて読んでしまうので、ながらく積ん読になっていた本書を持ち出してきました。ああ、こういう時に読む本はホントに面白い。もともと一時的な状態だったケガレが固定化されて、穢れた職業とか、死に関わることはすべてケガレだという風潮になり、それを否定して台頭してきたのが法然や、親鸞の教えだという一節。コロナ禍もまたケガレだったのだと納得しました。現代をみて親鸞ならなんと仰るのだろうか。

2022/10/03

ネギっ子gen

内田樹・釈徹宗両先生による「かけあい講座」の記録。井上雄彦の装丁が絶品。表題は、135頁で言及している鈴木大拙の『日本的霊性』を意識したものでしょう。WHOの「健康の定義」。“霊的”を入れる案を、委員会は通ったのに総会では否決、という話が面白し(私は、通っていたと)。欧米が反対する一方、霊的を言い出すのは、主に中東・アフリカ。<日本はとにかく、こういう宗教的な文言を入れるのが嫌いみたいですね。それで日本は、「生きがい」という言葉に換えたらどうか、というダサダサの意見>をだした由。如何にも如何にもという話。

2019/10/24

佐島楓

コナン・ドイルがスピリチュアルに傾倒していたという話、「いただきます」という行為や食事そのものが宗教的な側面を持っているという話が印象に残った。対談形式の本なので、話し言葉ということもあり、読みやすい。

2013/05/25

長谷川透

近代以降の人と霊なるものとの関わり合いを幅広く説明してくれる良書。釈徹宗は浄土真宗系の住職なので、浄土真宗をベースにした霊的な関わり方が書かれていると思ったが、偏りなく一般的な仏教諸派の思想を説くだけではなく、非難に終始しがちな新宗教にも一定の歩み寄りを見せている点には好感が持てた(とは言えカルトに対しては容赦ない)。とりわけ素晴らしかったのは靖国に対する考察。僕個人としては靖国の存在には否定的ではないが、公人の参拝に対し中韓が不快感を示すのには同意するという立場なのだが、本書を読んでまた考えさせられた。

2013/05/12

ホシ

「100分de名著」で釈徹宗さんが『歎異抄』の解説をしていたのを見て、釈さんの本が読みたくなり手に取った。小難しそうな題名だが、中身はあらすじにある通り、釈さんと内田樹さんの宗教漫談なので、構えることなく読むめる。素人考えだが、各個人が宗教について考える必要がある今、この分野の入門書としても本書は良書ではないか?合気道は大本と関係が深いなど、「へぇー」と思わせる宗教学的豆知識も満載で面白い。ただ、本書は大学の講義記録でもあるのだが、こんなんで受講生のウケは良かったのか、それは気になった(笑)

2016/08/12

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