何処へ (講談社文庫 わ 1-48 渡辺淳一セレクション)
何処へ (講談社文庫 わ 1-48 渡辺淳一セレクション) / 感想・レビュー
との@恥をかいて気分すっきり。
渡辺さんのほぼ自叙伝的小説。妾と一緒に北海道から東京に駆け落ちのように出てきて、病院で働きながら作家を目指す様子が描かれる。今ならツイッターで炎上しそうな作者の生活ぶりだが、当時はまだ珍しくない光景だったのだろう。渡辺さんの人の好さがにじみ出る作品。
2014/07/02
ながのゆうこ
浮気は浮気、本妻は本妻とはっきり思い知った一冊でした。浮気相手への執着は子供がおもちゃを取り上げられた時のようにいじましく単純で、男のこういう一面は妻には出さないんじゃないかな、というか一般に家庭は安定してるから出るまくない・・自分の人生が不安定だからといって次から次に女性を道連れにしないでほしいと思うし、法律で守られた妻という立場はあらためて強いんだなと思いました。
2017/11/06
薄荷飴
とにかく主人公がゴミクズのカス野郎。作者と僕が年齢がかなり離れているから恋愛観が違うというのもあると思いますが、それを差し引いても看過できない酷さ。妻がおりながら恋人がいて、さらに浮気をしたと思ったら自分を正当化してあいつが悪いとか平気でほざく。騒動あって落ち着いたら浮気した相手をまた「いい女」と言いながら次の瞬間には別の女を「いい女」とか抜かす始末です。自業自得の目にあり、ざまあみろと思ったら「勉強になった」の一言ですますなど反省の色が全くない、救いようのないクソ野郎。最後まで読んだ僕を褒めて欲しい。
2013/10/04
yahiro
妻子がありながら、北海道から愛人を連れて東京へやってきた主人公。さらに東京で三股し、警察沙汰も数度経験するなど、最初から最後までまったく共感できないお話。これが私小説だというのだから、呆れるしかないが、文章も別に美しくなく、中途半端に自己弁護の強い内容で、ある意味興味深く読めた。なんというか、時代なんでしょうかね。「正式に結婚していたら、浮気のひとつやふたつしても特に問題にならない」という価値観(不倫相手の女性から)は驚愕したけど。
2018/07/11
★″レイラ
主人公のがむしゃら色恋沙汰に、若々しくも 愚か。を感じ わらってしまいます。でも、本人が真剣なので、愚劣には思えません。恋愛ごとが好きだと人生エキサイティング!!
2015/12/02
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