ボックス!(上) (講談社文庫 ひ 43-5)
ボックス!(上) (講談社文庫 ひ 43-5) / 感想・レビュー
遥かなる想い
「永遠の0」が面白かったので、同じ作者の本を購入した。懐かしい青春小説で、まっすぐな感じで安心して読める。
2010/09/23
zero1
才能は努力に勝る?百田が高校ボクシングの世界を描く。舞台は大阪。ジム経験がありセンス抜群の鏑矢と中学時代いじめられていた優等生の優紀。プロとアマの違いや安全重視のルール。インハイなど大会を初心者に解説するように話は顧問で英語教師の耀子と優紀中心に進む。減量に苦しむ先輩の姿や暴力とスポーツの違いなども出てくる。丸野マネージャーの健康が気がかり。カブのライバル稲村との対決はベタだけど気になる。400ページあるが百田らしく読むのに苦労しない。ボクシングをケンカに使っちゃダメ。下巻に続く。再読。
2019/11/06
あすなろ
ボックス!は戦え!の意味。そんなことからスタートする高校生ボクシングの世界を描く。ボクシングをよく知らない者にも分かりやすく物語はスタートする。夏休み入口時点にある僕は、チョット違う物語を読みたく家の本棚漁り、上巻読了。中高生のスポーツ小説をほぼ読まない僕には珍しい傾向。高校時代の夏休みを思い出す。子供っぽさありながら大人の階段が見えた…そんな今から考えると独特な甘酸っぱい暑さを蝉の鳴き声と共に思い出す。迷わず下巻へ。
2015/08/07
佐々陽太朗(K.Tsubota)
ケンカに強いかどうか。もちろんそんなことで人の値打ちは計れはしない。しかし理不尽な力の行使に対しては、それに対処する力、つまりケンカに強いかどうかが重要になり得る。そんな局面は長い人生の中でそう度々あることではない。かといって一度もないかといえば、そうでもない。一度や二度はだれにでも経験があることだ。つまり世の中には、こちらが望むと望まざるとに拘わらず理不尽な要求をふっかけられ、服従を力によって強要されることがあるということだろう。だからこそ、男は強くありたいと願う。ワクワクしながら上巻を読み終えました。
2014/04/09
ケイ
ボクシングをよく知らないのに、作者の書き方がいいのかすっと入り込めた。高校入学時点ですでに天才的なボクシングの才能を持つ鏑矢と、勉強は出来るがひ弱な優紀。強くなりたいと愚直なまでの練習を積む優紀と違い、鏑矢はろくに練習もせず、心配でハラハラさせられる。二人の友情が、鏑矢に刺激となればいいが。百田さん、「幸福な生活」「永遠のゼロ」に続き三作目。これが一番面白い。
2014/03/31
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