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いつか、ふたりは二匹 (講談社文庫 に 24-20)

いつか、ふたりは二匹 (講談社文庫 に 24-20)

いつか、ふたりは二匹 (講談社文庫 に 24-20)

作家
西澤保彦
出版社
講談社
発売日
2013-05-15
ISBN
9784062775526
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いつか、ふたりは二匹 (講談社文庫 に 24-20) / 感想・レビュー

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徒花

『ストレート・チェイサー』よりもはおもしろかったけれど、人におススメできるほどではないかな。冷静で妙に家庭的な小学生の男子とものぐさで美人な女子大生のお姉さんというコンビはなかなか萌えるところがあるけれど、肝心の物語が単調で最後にも驚きがない。もう少しそれぞれのキャラクターを深堀りして魅力的に仕上げることもできたような気がする。ミステリーというよりもは、ファンタジーと言った方がふさわしい。

2016/12/26

🐾Yoko Omoto🐾

主人公である小学生の男の子が眠っている間だけ猫の体に乗り移ることが出来るというファンタジックな設定。それを、現実に小学生が巻き込まれるような物騒な事件に違和感なく絡めてあり楽しめた。子供ならではの自己中心さや弱者に牙を剥くような恐ろしい大人の犯罪は、主人公が知るには苦い現実であるが、“成長”という余韻を残すいいラストだったと思う。「自分の都合で他人を利用しちゃ駄目なんだ」という人としての気付きを改めて教えてくれる良作。ミステリーランド既読分、今のところハズレなし。森博嗣氏の「探偵伯爵と僕」がマイベスト。

2015/06/07

chiru

『七回死んだ男』『人格転移の殺人』『神のロジック…』に続き4作目。 複雑な家庭環境で育つ小6の少年の秘密は、寝ている間だけ猫の身体に乗り移れること。 猫のときの親友犬とともに通り魔事件を捜査。 女の子を助けようとした猫の顛末に、突然夢から覚めたような感覚を味わいました。 少年が損得をかえりみずに起こした行動は喪失感と後悔をもたらすけど、同時に大切なものに気付くことにつながっていく。 人生は幸せか不幸かでは計れない。 ただ命の輝きなのだと肯定する、爽やかな着地のミステリーでした。 ★4

2018/10/30

へくとぱすかる

児童向き作品とはいえ、西澤作品らしく、とてもトリッキーな物語。動物に「乗り移る」探偵、となると、もはや独壇場でしょう。例の「チョーモンイン」シリーズを思わせますね。現代の小学生をとりまく状況がリアルに描かれ、「動物探偵」の活躍がスリリング。ところで最初の方で、やや疑問に思った懸案事項があったのですが、ラストで見事に伏線が回収されて、泣きそうなほど感動。人間と動物の関係って実におもしろいです。

2013/11/25

yu

眠ると猫に乗りうつれる少年。そんな少年の同級生の女の子が、通り魔に襲われる。猫に乗り移り、事件の真相を探ろうとするのだが、たどり着いた真相とは? 解説にもありましたが、ジュブナイルとしての作品だそうです。 確かに、少年・少女向けなのかもしれませんが、ちょっと重たいかと。 ピーター(犬)との日向ぼっこシーンがよかったなぁ。うらやましい。

2013/06/15

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