光と影 (講談社文庫 わ 1-49 渡辺淳一セレクション)
光と影 (講談社文庫 わ 1-49 渡辺淳一セレクション) / 感想・レビュー
しげ
30年以上ぶりの渡辺淳一さん、直木賞の「光と影」没後10年ほど経ちますが初読みでした。陸軍士官学校の同期2人が辿る非情な運命が描かれます。医療を舞台に描かれる渡辺作品全般に言える事は、医師としての生業から生死、幸不幸は抗えない運命と表裏一体であり嘆くも笑うも同じ人生…その儚さを諭し伝えていると思う。どう受け止め生きて行くかは自分次第と改めて感じました。
2023/03/26
てん
医学や病気に翻弄される人たちを描いた短編集。いずれもとても面白く、時間を忘れて読んだ。渡辺淳一は、初期の頃の作品や、歴史ものが面白い。いずれの作品も、病を得たことによる狂気のようなものがあって凄みのようなものが感じられる。いずれにせよ佳作だと思います。
2016/07/06
マーシュランド
この作品は面白かった▼整形外科医だった渡辺先生の魅力がたっぷり▼あとがきも参考になりました▼20055
2020/09/08
ただぞぅ
西南戦争で受傷し片腕を粉砕骨折した2人の陸軍大尉。当時は、切断が一般療法であったため、当然2人とも片腕になるのを覚悟。しかし軍医の思いつきで、切断と残存療法に分けられた2人の末路と心情が描かれている。その後の両者の運命は、光と影のごとく明暗が分かれている。 ふとした偶然やきっかけで歩む人生が変わると思うと人生の不思議さ、不確かさを感じられずにはいらなれない。出世した寺内との関係がなくなると穏やかになった小武。寺内の出世にただ嫉妬していただけと気づく。所詮運命には抗うことは1人相撲のようなものかもしれない。
2023/02/17
Aiichiro Nakajima
半フィクは、私がはまる カテゴリーだにゃ😸
2021/01/10
感想・レビューをもっと見る