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天山の巫女ソニン(2) 海の孔雀 (講談社文庫 す 44-2)

天山の巫女ソニン(2) 海の孔雀 (講談社文庫 す 44-2)

天山の巫女ソニン(2) 海の孔雀 (講談社文庫 す 44-2)

作家
菅野雪虫
出版社
講談社
発売日
2013-11-15
ISBN
9784062775892
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天山の巫女ソニン(2) 海の孔雀 (講談社文庫 す 44-2) / 感想・レビュー

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さつき

隣国、江南に留学するイウォル王子に付き添うソニン。一巻の金のツバメ探しの旅で知り合ったクワン王子の思いがけない過去や病気の妹など複雑な事情に巻き込まれていく。話せない事で自分自身も辛い思いをしてきたのに、リアンの容姿、振る舞いに咄嗟に嫌悪感を示してしまったイウォル王子は、今回の旅を通して自分を客観視できるようになっていく。また巫女になるため感情に流されないよう育てられてきたソニンが、やっと自分の気持ちを自覚し、それに沿った選択をし始めた事はとても嬉しかった。二人の成長から目が離せません。

2022/10/05

豆乳くま

王宮ファンタジー第二弾。今回はご主人イウォル王子のお供で隣国へ。隣国のクワン王子は敵なのか味方なのか、またもや巫女の知識で捕まってしまうソニン。生まれてすぐ巫女修行に出されたソニンは一般の感覚がなく無欲で純粋、しかしそんな自分を自覚し血の通った人間になろうと努力しそれがやはり守られて育ったイウォル王子の気づきや成長のきっかけになる、素敵な成長物語だ。また国家間の情勢や市井の人々の生活など細部に渡っての設定が行届き安定感があり余計リアルだ。

2014/04/18

絳楸蘭

この本はソニンやイウォル王子の成長物語だったのね。二人とも外の世界から隔離されて生きてきたために、人として当たり前に持っている感情や常識、マナーを知らないでいる。そのために、普通なら起こらないであろう騒動がおきたり、他人とのすれ違いが起きるんだな。この本を読みながら二人とともに考えさせられている自分がいた。

2014/01/02

ぐっち

今回はクワン王子編。妹思いのクワン王子、マジでカッコいいですね。クワンの最後のソニンへのセリフではくらっときました。が、イウォル王子派としては、イウォルの成長を待ちたいところ。1巻では不幸なにおいプンプンだった、友達のミンやソニンのお姉さんが、幸せに向けて着実に歩みを進めているところが頼もしいです。

2013/12/28

アニー

舞台は沙維から江南へ。1巻の解説通り、より展開は面白く、人物像も入り込んできました。特に今巻は主人公の有能さと人間性がますます引き立って小気味良い! 好感だったのは、心情や展開の細やかさです。ご都合主義に走ることのない設定、ありがちで終わらない性格。クワン王子はただ爽快で義賊的な人物では決してないし、庶民のミンも王族を慕う心は持ちつつ時に正しくこき下ろしている。ソニンは自分を無欲だと言うのではなく、選択が出来ないと言う。結構打算的なところも可愛い笑 そして、イウォル王子のゆっくりな成長がとても微笑ましい。

2016/04/06

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