KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

悪貨 (講談社文庫 し 33-6)

悪貨 (講談社文庫 し 33-6)

悪貨 (講談社文庫 し 33-6)

作家
島田雅彦
出版社
講談社
発売日
2013-09-13
ISBN
9784062776332
amazonで購入する

悪貨 (講談社文庫 し 33-6) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ケイ

偽物と機械でも判別できないほどの贋札。「そのカネを使うものに災いあれ」 贋札が人から人へと渡っていく過程はとても楽しく読んだが、その作り手達の話になると少しトーンダウン。たぷんそれは、潜入捜査官のエリカに警察官としての使命感を感じなかったからだ。野々宮やフクロウらの葛藤が彼女にはみられない。ラストの数ページは秀逸。島田雅彦作品一作目。いい意味でも反対の意味でも、こんなに読みやすい作品を書く人だとも、バブル時代を引きずっている人とも思わなかった

2016/05/25

k5

神にもらったという百万円を持つホームレス。この紙幣を追うプロットと、マネーロンダリングを捜査する警察、そして謎の青年実業家の視点が交錯するスリラー仕立てで、面白い小説です。ただ経済小説として読むと、新自由主義と中央銀行の金融政策の区別もついてなくてかなり頭悪い感じに。小説で現在の資本主義を超克しようという試みは貴重なので、もう少し頑張って欲しかったです。話は変わりますが中国の友人がFBに、「財布を開けたら一元しかなかったが、JPYは二万円あった」と書いてたので、偽札って設定が失敗だったのかもと思います。

2020/07/07

mr.lupin

ある日ホームレスが100万円の大金を拾う。しかしそれはなんと贋札だった。と序盤は面白かったけどそのうち今一つ面白さが良く伝わらなかったような...中盤にかけては中弛みもあったようで、ドラマを一度見てみればもっと面白さが良くわかるのかな? ☆☆☆★★

2018/10/21

山目

20年ぶりぐらいかな?エンターテイメントの作品と少し驚きました。漂う感じは昔とつながるものですが、かなり落ち着いた気がします。なんとなく、それなりにまとまとまって、方向感なく彷徨う青臭さ懐かしい。いま読むと違った感想かもしれないけれど。ところで、贋札は鑑定士Qのシリーズにもありましたね。貨幣は幻想だけど実態でもある、色即是空、空即是色かも。ちょと中途半端感はありましたが、ノスタルジックに楽しみました。

2015/05/10

なつみかん

「パンとサーカス」とこれで2冊目の島田さんです。こんな作風だとは知らなかったので、このエンタメ度合いがツボに嵌まってしまい、過去作をもっと追いかけてみようと思ったのでした。

2023/08/17

感想・レビューをもっと見る