小暮写眞館(上) (講談社文庫 み 42-15)
小暮写眞館(上) (講談社文庫 み 42-15) / 感想・レビュー
どんふぁん
2019年7月16日読了。宮部みゆき作品でこんなにのんびりした作品ってあっただろうか。高校生が主人公で、所謂心霊写真の謎を解いていくんだけど、花ちゃんが高校生らしくない。そして、宮部みゆきさんのツッコミがかなり面白い。え、こんなツッコミするんですか?とびっくりした。宮部みゆきさんの作品は真面目なのしか読んだことないから。後半どうなるんかなー?
2019/07/16
yoshida
宮部みゆき氏は人情の機微や、人間の性や業を本当に巧みに紡ぎ出すと思う。かつては自宅兼写真館として使われていた「小暮写眞館」を買い取り、引っ越してきた花菱家。持ち込まれる心霊写真の謎を花菱家の長男・英一がクラスメイトと解いていく。上巻は「小暮写眞館」、「世界の縁側」の二編を収録。第一話では新興宗教により引き裂かれた夫婦。妻の悲しみが念となり写真に映る。第二話では「コゲパン」と呼ばれる寺内千春と謎に挑む。寺内の胸の内の苦しさ、苦しみに負けないひたむきさが胸を打つ。安定の面白さ。下巻も期待大。
2014/12/27
どんちん
これ好きだw地の文がいい。リズム良く、テンポ良く(同じ?)、マンガの吹き出しのようでサクサクといけてしまう!このボリューム、冗長的な内容だったらどうしようと思ったが、杞憂に終わった。主人公たちも高校生の設定というのが現実的で私好みだ。得てしてこの手の話だと中学生、下手すると小学生が主人公となり、その思考回路はありえないだろ的なことがある(高校生で見た目が小学生のコナンとはちがうのだから)。ほんわかとした雰囲気で上巻を終えた。さて、どんな結末が待っているのだろう?爽やかなエンディングに期待!下巻に突入だ♪
2014/06/12
kaizen@名古屋de朝活読書会
連作4話中2話を上に掲載。小暮写真館、世界の縁側。人物の登場のさせ方がうまい。さすが小説教室で腕をならしただけのことはある。話の展開も、小暮写真館を買って、外観はそのままで住むという話。親が変人だというのが、小暮写真館という看板を外していない伏線になっているのか。高校生の主人公が写真に写っている人を探す、学園推理探偵小説。
2014/12/08
hiro
宮部さんの作品を初めて読もうと買った本だったが、積読本になっていた。ドラマ化され総合TVで放映されるのを機に読むことにした。高校生の花ちゃんがホームズ役、そしてコゲパンがワトソン役で、人の悲しみを写した心霊写真?念写?の謎を解いていくという展開が面白い。脇を固める、花菱家の面々、テンコ達も個性的でいい。特に、不安定なミス垣本が気になった。下巻では、ミス垣本、小暮写眞館、花菱家の隠れているものが明らかになることを期待して、続けて下巻へ進む。花ちゃんには古典部シリーズの折木奉太郎と似たところを感じた。
2015/08/12
感想・レビューをもっと見る