長崎ロシア遊女館 (講談社文庫 わ 1-52 渡辺淳一セレクション)
長崎ロシア遊女館 (講談社文庫 わ 1-52 渡辺淳一セレクション) / 感想・レビュー
かんちゃん
渡辺淳一さん初読。思っていたより実直な文体に驚き。小説というには物語性は少なく、思わずノンフィクションかと思わせる。江戸末期の医療を窺い知ることができる。へ〜、意外な作風。
2015/01/19
くり坊
『遠き落日』の頃の渡辺淳一の短編集。この頃の作品がすきだな。歴史評伝風の作りなのに、しっかりフィクションに物語る小説家魂に溢れていて、とんとんと読める。一作か二作、再読のような気もするが記憶があいまい。今回初読だった「項の貌」が印象的だった。
2014/08/16
いぼいのしし
さすがに元医師だけあって、ルポルタージュを読んでいるみたいだった。読みやすく思ったよりおもしろかった。
2016/01/08
ナツ
まるでノンフィクションのような小説。医学がテーマの短編集。 特に産後の入浴開始時期や解剖図の作成がテーマの話が面白い!
2022/09/17
ぼちぼちいこか
表題のほか「項の貌(うなじのかお)」「かさぶた宋建」「腑分け絵士甚平秘聞」「沃子誕生」全5編。表題作だけ未読。あとは既読だった。幕末から明治にかけて医療の黎明期に西洋医学を持ち込んだ医師達の話。吉村昭の「ふぉん・しーほるとの娘」と読み比べても面白い。「項の貌」「腑分け絵士甚平秘聞」は元・整形外科医としての作者のコメントが興味深い。たぶん渡辺淳一ならではの作品だろう。
2014/06/24
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