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戯史三國志 我が土は何を育む (講談社文庫 よ 40-3)

戯史三國志 我が土は何を育む (講談社文庫 よ 40-3)

戯史三國志 我が土は何を育む (講談社文庫 よ 40-3)

作家
吉川永青
出版社
講談社
発売日
2013-11-15
ISBN
9784062777094
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戯史三國志 我が土は何を育む (講談社文庫 よ 40-3) / 感想・レビュー

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あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

吉川版「戯史三國志」三部作の第三弾。魏・呉・蜀それぞれに正義があり、魅力的な人物が存在する。本作の主役は廖化と諸葛亮。それぞれが持つ才知、そして人としての情、弱さまでをも存分に描き出しており大作だが最後まで飽きることはない。三國志を極めようとしたら、膨大な書を読み進めていくことになるのだろう。それもまた読書の喜びではあろうが、手っ取り早くそれに触れることができて、平易な文書である意味漫画感覚で楽しむことができるこの三部作は、入門書としても良いものかもしれない。三國志ワールドに向けて、夢は広がるばかりです。

2019/10/20

巨峰

最終巻。主人公は廖淳のちに廖化、黄巾の子供で劉備に拾われて蜀漢の終焉を見届けた良将。この三國志は、劉備がめちゃめちゃ格好いい!!任侠道と王道を接近させて進む。関羽は損な役回りで、簡雍もなかなか出番がある。諸葛孔明の対人障害を思わせるような冷たいキレっぷりもいい。蜀の滅亡までを描きますが、最後まで目が離せませんよ。三巻とも面白かったです。どの巻から読んでもいいと言うけれど、このシリーズはやはり順番通り読んだ方がいいと思います。

2016/12/02

Die-Go

図書館本。吉川永青による戯史三國志第三部。今回の主役はなんと廖化。はっきり言ってこの方の情報はほとんどないと言っても良い。せいぜい蜀の武将ってことぐらい。その廖化がなぜに主役に立てられたか。それは、劉備の立身の成り立ちから蜀の最期を見届けたからだろうか。物語は廖化の人生を振り返る形で進んでいく。その中に第一部『我が糸~』第二部『我が槍は~』だけではなく、『関羽を斬った男』『孟徳と本初』とつながる話があり、その点でも楽しめる。ルビに誤りがあるのが気になるのを除けば満足な読書だった。★★★★☆

2017/12/16

優希

主人公は老臣となった廖化へと引き継がれます。三国動乱の時代を姜維に語る物語。呉・蜀の終焉を目にし、劉備のもとで武撃を磨くことで自らを解放したことが、後の「三顧の礼」で武将としての才覚を現していったのですね。最後まで読んできたシリーズですが、一気読みの面白さでした。

2024/10/31

まさ

吉川永青さんの戯史三國志3部作の完結編。老臣となった廖化が若い姜維に三国動乱の歴史を語る。1部・2部で登場した廖淳という人物はこの物語を通す架空の人かと思っていたら、後の廖化でしたか。前話としっかりと繋がっていく廖化自身の放浪のドラマの一方で、俯瞰して三国時代を読むこともできました。しんみりと読み終えた1冊。この3部作、いいなぁ。

2020/02/22

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