らいほうさんの場所 (講談社文庫 ひ 49-2)
らいほうさんの場所 (講談社文庫 ひ 49-2) / 感想・レビュー
らむり
心がばらばらな3姉弟、不気味なうららママ。登場人物が面白い個性を持ってて、お話も引き込まれたけど、結局らいほうさんって??
2014/04/22
はつばあば
う~ん。ちょっと暗いかな。占い師さんってどんな人だろう。家族の方もおられるのかな・・。そんな疑問に答えてくれるようなタッチでした。どんな秘密を抱えて姉妹や弟と暮らしているのか、わからないままで終わってしまったが、占いで人生を決めたくないなぁ。・・・と、思いながらも新聞の「今日の運勢」には目がいってしまう愚かな婆だ。
2014/09/20
小夜風
【所蔵】読んでいる間中、言い知れない不気味さが付きまとう、ゾワゾワと鳥肌が立つようなお話でした。今まで読んだ東直子さんの小説はどちらかというと切なかったり温かかったり自分は好きな方だったので、この本の気持ち悪さには戸惑いました。ただ穏やかに生きたいだけなのに、生活を乱すもの、汚いもの、嫌なことを、埋めて見えなくして忘れたふりをしても、それはなかったことにはならないし、歪みはいつか崩壊するのだな……。でも自分自身の生活を振り返っても似たようなものだなと。らいほうさんの正体が結局判らないままなのも、怖過ぎる。
2016/09/14
M.I
帯にあった「静かに怖い」はまさに的を得ている。ミステリのような謎解きや衝撃的な大事件が起こるわけではない家族を描いた物語なのに漂う不穏な空気。 不協和音までいかない、調律のかすかに狂った鍵盤があるピアノで奏でた柔らかな旋律、といった感じかな。 読後はもやっと・・ではなく灰色はその濃さをましてやはり灰色、な括りだった
2015/09/16
JKD
らいほうさんって何だ?という単純な疑問で購入。で、らいほうさんって何よ?って何度も考えながら読了。結局、表紙に描かれた犬とキツネとネズミの格好をした人物像の距離感がこの物語全体を表現していたように思う。不気味だ。
2014/02/28
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