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黒猫館の殺人〈新装改訂版〉 (講談社文庫 あ 52-25)

黒猫館の殺人〈新装改訂版〉 (講談社文庫 あ 52-25)

黒猫館の殺人〈新装改訂版〉 (講談社文庫 あ 52-25)

作家
綾辻行人
出版社
講談社
発売日
2014-01-15
ISBN
9784062777438
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黒猫館の殺人〈新装改訂版〉 (講談社文庫 あ 52-25) / 感想・レビュー

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W-G

初読の時はイマイチだったが楽しめた。当時は私の好みが極端に"推理小説"よりも"探偵小説"に偏っており、こういう仕掛けはあまり琴線に触れなかったからだろう。今作は本質的に、読者を含む"観客"に向けて開かれている。世界内で起こった事件自体は本当にたいした事ない。「ふぅん」で終わってしまう人も相当数いそう。たしかに伏線だらけなものの「ほら、ココにちゃんと書いてありましたよぉ」的な回収の仕方は若干くどい。シリーズの中でも、コレと奇面館は華麗に決めきれていない。あと、「それを伏線と言われてもねぇ…」なものも多い。

2017/05/27

イアン

★★★★★★★☆☆☆新装改訂版のトリを飾る「館」シリーズ第6弾。火災で記憶を失った黒猫館の元管理人・鮎田冬馬の元に残された一冊の手記。1年前の殺人と死体隠匿の様子が生々しく記された真偽不明のそれを頼りに、鹿谷と河南は北海道・阿寒にあるという黒猫館へ向かうが…。他のシリーズ作と比べると事件自体は地味だし密室トリックもやっつけ感があるけど、世界が反転するような仕掛けと伏線の巧みさは見事。ただ順番通りに読まない人もいると思うので、最後にある『時計館』の壮大なネタバレは新装改訂に合わせて見直してもよかったと思う。

2021/06/26

しんたろー

館シリーズ第6弾…黒猫館と呼ばれる僻地の洋館で起こった怪事件を、その管理人の手記と一年後の編集者・河南の主観による章が交互に進行して謎を解いていく形式。今回も丁寧に伏線を張ってミステリとしての楽しさを提供しつつ、筆者らしい妖しい雰囲気も漂っているが、事件自体は地味な印象なのが残念。それでも、最終章での解明は「そうきたかー!」と唸ったし、練られた文章は流石。『時計館』や『迷路館』の方がトリック、大仕掛け感、哀しい真相など好みだったが、本作も上質な本格ものである事に変わりはなく、第一人者の筆力は凄いと思えた。

2019/11/28

勇波

<新装改訂版>にて10数年振りに再読です。以前読んだのは島田先生の『眩暈』と同時期に読んだせいなのか今作に関してはあまり印象に残ってなかった。今回再読してみても「なるほど!」とあいも変わらずなったものの、物語自体のあっさり感がすこし残念。。あと十角館のエラリイ君や時計館のエラリイ2号(瓜生君)のような魅力が今作のエラリイ3号(氷川君)にはなかったね★

2015/09/29

あと一歩!ある程度は推理できても、やっぱり詰めが甘い。北海道の気候は分からない、と初めからそのへんは深く考えずに読んでたから、気づけるはずもなかった。 でも、鮎田の正体や二つの館には気付けたので満足かな♪完璧に推理するのは無理だ(笑) 今回もとっても面白かったです。

2017/11/18

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