開港 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫 さ 84-20 交代寄合伊那衆異聞)
開港 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫 さ 84-20 交代寄合伊那衆異聞) / 感想・レビュー
KAZOO
長崎での披露宴についてかなりページが割かれています。このシリーズもいよいよ最後に近くなってきたのでしょう。若干盛り上がりに欠けるのですが、史実と主人公の物語を両方入れているので仕方ないことなのかもしれません。佐伯さんのシリーズとしては毛色が少し変わって楽しめました。もう少しで終わりですね。
2017/03/18
藤枝梅安
前作の「茶葉」入手から帰国した藤之助は、長崎で知人らと再会。荷を積んだ船で横浜に向かう。先行したヘダ号の行方が分からなくなり、下田で奪回作戦。幕末の混乱を、既に異国人の目で見ている藤之助。「古着屋総兵衛」とこんがらがるが、時代がちょっと違うか。それにしても同じ幕末を描いて実に様々な作品があることに今更ながら驚く。
2014/04/29
とし
交代寄合伊那衆異聞「開港」20巻。20巻目の節目か物語は長崎から横浜 江戸へと、登場人物も高島了悦、薫子、福砂屋一家、グラバー、魯桃、おあき、黄大人、勝倫太郎、男谷精一郎等々、藤之助とゆかりのある人々総出演幕末の歴史と絡まった筋立てに一気読み、次巻が待ちどうしい。
2014/04/06
ichi
シリーズ第20巻目。藤之助らは初交易を終え、横浜港、品川沖へとやってきたが、井伊直弼は東方交易船2隻を幕府の船としようと企み、結局、藤之助と井伊直弼との面会は実現せず。となった。時代はのちの安政の大獄へと続く。次巻へ。
2015/10/15
harhy
舞台は長崎から江戸へ。井伊直弼との距離感は時代を反映しているが、当時、勝海舟でさえ小さく見えてしまう、和洋を超えた、これほどの器の人物がいて、回りにもそれを許容できる人達がもっといたら、歴史が変わっていたかもしれないなと思わされる、幕末アドベンチャーだ。
2014/09/07
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