小倫敦の幽霊 居留地同心・凌之介秘帖 (講談社文庫 ひ 53-2)
小倫敦の幽霊 居留地同心・凌之介秘帖 (講談社文庫 ひ 53-2) / 感想・レビュー
優希
面白かったです。時代小説というと主に江戸が舞台ですが、この作品では幕末の横浜を舞台にしているところからして時代小説の味わいを変えているような気がしました。しかも外国人寄留地というのが珍しいなと。リトル・ロンドンで聞こえる女の悲鳴、ピストルでの日本人殺害に挑む凌之助。謎が謎を呼ぶ展開で事件が広がっていくのにハラハラさせられます。目のつけ処が普通の時代小説と異なるのが興味をひきました。
2016/05/05
岡本匠
同じく平谷美樹の作品「藪の奥」でやけに目立つ横浜居留地の同心が登場したのだけれど目出度くスピンオフ。 今後シリーズ化されるのかも。幕末が舞台なので、様々な展開が期待できそう。楽しみ。
2016/03/29
外道皇帝
江戸から明治に変わる時期の横浜港の外人居留地を舞台にしたミステリ。英国羊羹は途中で想像がつくのだが、事件がちょっと地味かなあ。鐵次や百夜のシリーズのほうが好きだなあ。
2014/10/25
Minnie
《ホームズ脱帽の推理力》《スーパー同心》の帯に惹かれて。幕末の外国人居留地という設定が楽しい。登場人物がバラエティ豊富でみんな魅力的。何より主人公の凌之介がいいです♪( ´▽`)頭脳明晰、飄々として、穏やかで信頼も厚い。実写なら誰〜?っと想像。これは是非ともシリーズ化を!終わり方をみると続きありますよね!お屋敷の幽霊騒ぎ(小倫敦ならでは)に始まり、ずっと凌之介が懐に入れていてみんな舐めたりしてて気になった『英吉利羊羹』の真相にビックリ。時代小説に不慣れでも気軽に読めて、読後感と主人公が(笑)爽やかな一冊。
2014/06/01
nekomatadesu
これは当りだった。 解説によると以前読んだ「藪の奥」の冒頭に出ていた同心だそうで、そちらは記憶になかったが、外国に開かれた窓口としての横浜だから 世界として続いていてもおかしくないね。 小倫敦の住人からは、騎士と武士の相関で親しみが持てるので凌之介が受け入れられているのも納得。 読んでいて思ったのは、高城高「函館水上警察署」の五条文也警部にちょっと似ているかもしれない。 次が楽しみだけれども、物語の終わりに殉職だけはして欲しくないな。
2014/03/23
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