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新装版 震える岩 霊験お初捕物控 (講談社文庫 み 42-17 霊験お初捕物控)

新装版 震える岩 霊験お初捕物控 (講談社文庫 み 42-17 霊験お初捕物控)

新装版 震える岩 霊験お初捕物控 (講談社文庫 み 42-17 霊験お初捕物控)

作家
宮部みゆき
出版社
講談社
発売日
2014-03-14
ISBN
9784062777827
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新装版 震える岩 霊験お初捕物控 (講談社文庫 み 42-17 霊験お初捕物控) / 感想・レビュー

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yoshida

宮部みゆきさんの作品には外れがない。この作品でも100年の時を超えての人の恩讐が、丹念に描かれ実に読ませる。お初は霊験がある。その能力を活かして岡っ引きである兄の六蔵の手助けをする。お初は懇意にする南町奉行から与力の嫡男である右京之介を預り、世間を見せながら事件を追う。展開される忠臣蔵の新解釈。理不尽な権力の犠牲になった内藤。そして赤穂浪士たち。それぞれが悲劇であるが世を恨み続けた内藤は悪鬼となる。現代も理不尽なことは数多ある。そこからどう生きるか。再び立ち上がり前を向き歩く輝きをこの作品は教えてくれる。

2017/11/23

ぶち

捕物帖+怪談+人情話の時代小説。しかも、事件解決の主役は岡っ引きのうら若い妹というのも斬新です。さすが宮部さん、とても面白いです。グイグイと惹きつけられました。幼い子供が殺される2つの事件から赤穂浪士の討ち入りという史実に繋がっていくの展開に読む手が止まらくなります。赤穂浪士の討ち入りに対する宮部さんが提示してくれた解釈には、唸ってしまいました。

2024/03/29

タツ フカガワ

岡っ引六蔵の妹お初は、人には見えないものが見え、聞こえないものが聞こえる能力の持ち主。発端は死んだ男が生き返った出来事で、やがて幼い子どもが殺される事件が発生する。探索を手伝うお初は、事件が100年前の赤穂浪士討ち入りに関わりがあると突き止める。一つひとつ積み上げて石垣を作るような緻密な構成に平伏です。また、幕府が保管する文書から赤穂事件の実際を考察する「義挙の裏側」の章も面白い。さらに終盤はファンタスティック・ホラーの趣で、まさかこんなに面白いとは!

2020/04/29

な〜や

初宮部みゆき時代小説。長めのお話だが、主人公が霊験(霊能力)を持っていて相棒と謎を解くという趣向や、事件の背景に誰もが知っている歴史的事件が絡んでいることもあって、時代小説初心者でも入りやすい作品だった。沢山撒かれた伏線をラストですっきり回収していく様や、怖いだけじゃなく希望を見せてくれる描写は流石宮部さんというところ。お初と右京之介、いいコンビです。

2014/09/08

goro@80.7

再読。人に見えない、聴こえないものが見える聴こえる能力を持ったお初が御前と共に見に行ったのは震える岩。幼児殺しが連続するなか岡っ引きの兄六蔵、算学好きな右京之介と共に事件を追うのだが、100年前の敵討ち「忠臣蔵」の影がちらつく。お初は無事死人憑きをとらえる事が出来るのか!?右京之介の成長も微笑ましく、忠臣蔵異聞としても納得の物語。宮部みゆきの時代物が好きだなぁ~。

2016/04/15

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