半可心中 濱次お役者双六 (講談社文庫 た 118-7)
半可心中 濱次お役者双六 (講談社文庫 た 118-7) / 感想・レビュー
aquamarine
シリーズ4作目。4マス目って表紙にないけれどちゃんと双六の目は進んでるよね?なんてことが気になりながら読み始めました。濱次は相変わらずなのですが、後に引けない状況で逃げずに苦しみながらもなんとか乗り越えようとしています。周りのみんなと同じ気持ちになってやきもきしながらも彼を信じて応援しながら読みました。今回は香風がいつどんな形で?といろいろな場面で気にしましたが思いがけず…今回のことでちゃんと双六の目は進んだようです。この作品の雰囲気が大好きです。ちゃんと彼が一人前になるまで見届けます。
2015/03/01
財布にジャック
男が女を演じるのは、並大抵の苦労ではないってお話でした。あの濱次が大役に挑む展開で、期待に胸膨らませました。安心して読める安定したシリーズで、濱次のサクセスストーリーはまだまだ続きそうです。濱次贔屓なので、これからも追っかけます。
2014/10/09
BlueBerry
シリーズ物なので入り易かったけれど今回は置きにいった感じでした。意外性とかは殆ど無いのが物足りなかったと思います。序盤○中盤○ラスト△
2014/06/18
onasu
大部屋の女形濱次が、看板役者の相手役に大抜擢!、というのだから楽しみは、そこまでの溜めと晴れ舞台だ。 例によって仙雀師匠の元で稽古に励むが、大役となると芝居馬鹿だが恋する女の心情が分かっていないんじゃあ、厚みてものがない。同じ長屋の女たちは格好の材料だが、面倒事が嫌な濱次は心に塀を建ててしまうし…、とその割にまたして厄介な娘を拾ってしまい、風邪までひいてしまうのだが…。 今回はそれぞれに章もあるが、奥役の清助と長屋の女職人五月にも助演賞だ。双六も後半、既刊はもう一巻だが、それで終わりなのかな?
2016/03/11
moonlight
このシリーズ、本当に面白い。順番を間違えて読んでこの後の顛末を知っているにも関わらず、曰く付きの代役とは言え大役を演じることになった濱次がどうするのか終始惹きつけられた。出世なんて面倒、ただお芝居がしたいだけ、の濱次が芝居を離れたところから役者としての真髄を掴みかける過程が心理描写も細やかに展開されていた。
2022/11/12
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