カンナ 天満の葬列 (講談社文庫 た 88-32)
カンナ 天満の葬列 (講談社文庫 た 88-32) / 感想・レビュー
ポチ
シリーズ第7巻。管原道真はなぜ怨霊にされたのか?だったが、今回の薀蓄はさらっとしていて、オマケみたいに感じた。物語も終盤になり話の進展が中心になって来たようだ。あと2冊で完結だが、面白い薀蓄を期待したい(^^)
2016/08/26
hnzwd
シリーズ第七弾。三大怨霊の一人、菅原道真の真実ってのは楽しい。主人公である甲斐の成長も嬉しい感じで、、貴湖と許嫁での板挟みも陰謀が裏にありそうな感じ。追いかけますよー!!
2014/10/02
絳楸蘭
高田さんの本を読むたびに目から鱗状態になり、益々歴史が面白く好きになる。菅原道真の本当の姿なんて考えたこともなかった。怨霊になった理由も流布されているようにしか思ったことがなかった。貴湖ちゃんが言うように「歴史は覚えるものではなく、考えるもの」というのがよくわかる。甲斐さんが何かに目覚めたようだ!しかも思いがけない人が要として姿を現した。残り2冊でどうなる?
2014/06/09
つたもみじ
物語が一気に展開したシリーズ第七弾。菅原道真。個人的には学問の神様のイメージの方が強い彼が、怨霊になった本当の理由…とは。政治的な計略、朝廷への反骨心。道真の業績、その人柄や慕う人々、彼の周囲が少しだけ見通せた気がします。甲斐の語った怨霊が一直線にしか進めないという迷信の解釈は良いな。それにつけても忌々しい藤原氏よ。覚醒間近な甲斐、諒司の言葉に悩む竜之介、聡美の心中…新たなる勢力。それぞれが立場と個人で悩み始める。完結へ向けてのスパートですね。そして…出たな毒草師!大好きだ!w
2014/12/19
とも
★★★★表題の天満は、天神様 菅原の道真のこと。確かに違和感があった。一般人で右大臣にまで上り詰めながら、政争にやぶれ大宰府に流され失望のうちに亡くなったがために怨霊となったといっても、こんな経験をした人やもっと酷い目にあった人なども歴史上には山ほどにといるだろうにと。それをなぜに彼だけが、取りざたされ、しかも人身でありながら神となったのか。その辺の違和感を取り除いてくれる一冊となっている。同時に『傳暦』を巡る攻防も佳境に入ってきた。こちらも、もう誰が味方で誰が敵か入り乱れてきて目が離せない。
2018/11/04
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