新装版 古代史への旅 (講談社文庫 く 1-36)
新装版 古代史への旅 (講談社文庫 く 1-36) / 感想・レビュー
しゅてふぁん
万葉集関連本として手に取った一冊。興味のあることろだけ拾い読みしようと思ったけど、がっつり読んでしまった。古代史オモシロイ!謎だらけで諸説あるのが良い。妄想し放題!継体天皇の正体や聖徳太子の実像に興味深々。古代史の人物たちに豊穣なロマンの肉付けがなされているという黒岩古代史小説、順番に読んでみよう。まずは大津皇子、そして聖徳太子、継体帝、藤原不比等や山背大兄王子、蘇我馬子なんかも面白そう。学生時代は最も苦手だった古代史に興味を持つなんて、人生何が起こるかわからないなぁ。
2019/11/10
金吾
よく知らない時代ですので理解しきれていない部分もありますが、全体としては面白かったです。「古事記と日本書紀の謎」「蘇我氏の野望と権力闘争」「聖徳太子のロマンと実像」「壬申の乱」「持統天皇と不比等の目的」は良かったです。
2024/07/30
syota
ぎりぎりで年内に読了(汗。古代史の通説に疑問を呈する本は何冊か読んできたが、本書は神武東征神話の解釈から始まり、天武・持統天皇による律令体制構築まで古代史全般を広くカバーしているのが大きな強みだ。教科書で習った”公式見解”が、いかに疑問に満ちたあやふやなものだったかを痛感させられ、古代史に対する新たな興味を掻き立てられた。ただ、「こう思う」「信じられない」といった感想レベルの意見が多いので、例えば梅原猛氏のように史料の独自の解釈をもとに緻密な議論を積み重ねていくスタイルを期待すると、当てが外れるのも確か。
2019/12/31
書斎六尺
謎多き古代史を「乙巳の乱」及び「壬申の乱」を中心に語っている。嘗て「乙巳の乱」は「大化の改新」と呼ばれていたが、改新はその後数年を経て詔が出されたと著者は言う。優しく語り掛ける口調に思わず頷き乍ら読んだが内容は非常に濃い。古事記・日本書紀から、継体天皇、蘇我氏、聖徳太子、藤原鎌足・不比等、天智及び天武天皇、その他多くの人物と古代の出来事に関し朝鮮半島・中国大陸との関係を踏まえ国内外の資料を綿密に調査し作家の感性で語っていて知的興奮を覚える。更に出雲の謎と邪馬台国に関しての推理も語っていて夢中で読んだ。
2014/07/12
雛子
初の黒岩重吾。いつだったかずっと前に、古代史好きの私に誰かがすすめてくれた作家さん。今となっては説も新しくないものが多いけど現実的な解釈で、とても誠実な印象。次は小説を読んでみたい。
2016/06/20
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