八月の犬は二度吠える (講談社文庫 こ 65-3)
八月の犬は二度吠える (講談社文庫 こ 65-3) / 感想・レビュー
papako
何かに引っかかって読んでみたけど。。。誰もが一度は考える京都の送り火『大文字焼き』を『犬文字焼き』にするというお話。90年代の京都の予備校の浪人生が同じ寮で過ごす四年間。本人たちにはたまらない輝きなんだろうなぁ。語り口がちょっとキザったらしく、主人公に魅力もなく、流し読みになってしまった。まぁ、八月だから読んだので、満足。今年は大文字さん、見られたしね。去年の雨はすごかった!
2017/08/27
tengen
京都で下宿する予備校生たち。 進路に苦悩するも仲間たちと少し羽目を外した交流で友情が深まる。 遂には五山の送り火の大文字に点を付けて犬にしてしまおう、という無謀な企画が立ち上がる。 そんな最中、長崎の彼女と出会った山室は恋心を抱いてしまい悲惨なことに。。。。 あれから24年たった今、ガンであと半年の命となった長崎は叶わなかった犬文字で看取ってほしいと願い、山室は奔走する。 ☆彡地元京都が舞台で情景がありありと。友情モノでした。
2018/08/27
いいちゃん
小さい時に、父親から、大文字焼きを犬の字にしようとした人がいたんや、という話を聞きました。その時はへー、おもろいなぁ、って感じだったんですが、大人になってふと本屋で手に取った本がまさにその事を書いた話で、コレは読まねば!と購入。ぐいぐい読ませる話で一気読み。若い頃のアホなことをして一緒に笑った仲間や経験って大切ですね。その後の人生、辛いことがあってもその思い出で色々乗り越えられる。大泣きしながら読了。
2015/07/18
KG
500ページもあっという間に読めた。作者と同い年、愛媛出身、大学時代を京都でと共通項多い。馬鹿なことを一緒懸命やった若い頃。懐かしい。★5の最高評価です。
2016/11/11
田中峰和
58年生まれの鴻上は愛媛の高校を卒業後、京都の予備校に通い寮生活をしていた。著者の世代なら浪人が当たり前、現代のように浪人生が激減するとあの頃が懐かしく感じる。学生運動も終わり、情熱をぶつける対象を見いだせない連中が挑んだのが大文字焼きならぬ犬文字焼き。実際に京都の学生たちのいたずらで大の右肩に点「、」をつけられたのは有名な話だが、光源が弱すぎて見えたのは近くの人たちだけらしい。1浪で合格できる者、2浪、3浪を要する者、医学部受験で5浪する者もいるが、一つの目標に向かい夢みた若者の友情は大学生より強い。
2017/07/16
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