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イスラム飲酒紀行 (講談社文庫 た 116-4)

イスラム飲酒紀行 (講談社文庫 た 116-4)

イスラム飲酒紀行 (講談社文庫 た 116-4)

作家
高野秀行
出版社
講談社
発売日
2014-07-15
ISBN
9784062778763
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イスラム飲酒紀行 (講談社文庫 た 116-4) / 感想・レビュー

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Aya Murakami

病気治療のために医者が酒をすすめるドクターゴーやら日本人もトルコ人みたいに大酒飲みなのか?ということやら常識を覆す文章がたくさん出てきます。ちなみに1年ほど前(だったかな?)でNHKBSでやっていた美容番組では酒は百薬の長として機能するのはコップ1杯ほど(これまた細かい数字はうろ覚え)と紹介されていました。もちろんこの本で楽しむ酒の量はそれ以上の量で…(汗) 一番恐ろしいと思ったのはターゲットの一度もばれたことが無いという週刊誌がらみの人物の隠し撮りがイランの警察にバレたこと…。

2019/08/25

岡本

著者が取材などで訪れたイラン、アフガニスタン、シリアなどイスラム圏10ヶ国でのお酒に関わるエピソードを纏めた一冊。国によって度合いに違いはあれど一般的に飲酒を禁じるイスラム諸国で酒を求める著者御一行はイスラム世界に住む一般市民達の「建前」と「本音」を知る事になる。日本に来たムスリム達がお酒を飲んだり豚肉を食べたりする話は聞いた事があるが、それぞれの母国でもお酒を嗜んだりしている事は初耳。著者の体当たり的な姿勢とお酒に対する執着心には感服するばかり。

2019/05/03

読特

強制送還の恐怖に怯えながら、飲む。治療のためと”ドクターゴー”をもらって、飲む。鉄の壁の向こうから覗き窓が開いた店で、飲む。ヤシの森から出てきた男に誘われ、飲む。売人の学生の半地下の家で、飲む。モスクの隣の隠れ家レストランで、飲む。何故だか不機嫌な酒屋を巡り、やっと銘酒をゲットし、飲む。高級バックを持つ美しき知事の娘と、飲む。暗闇のバーでストロボを焚いて、飲む。…公に認められなくても、必ずどこかで飲めるはずと、休肝日のない辺境作家が”体を張って”証明してみせた。”本音と建前”は、日本だけの十八番ではない。

2024/10/16

トムトム

分かる、分かるぞ!どんなに美味しい料理が出てきても、お酒がないと満足できない。そして表向きはアルコールが禁止されているイスラム圏で、意外とお酒は手に入る。知らなかった!昔親戚のうちでご馳走が出た。でもお酒は出なかった。恐る恐るお酒を要求したら、すごく嫌な顔をされた。そんな環境で飲んだお酒、美味しくなかったなぁ♪

2019/12/05

はっせー

旅行のお供に本が読みたい人におすすめの本になっている!旅行に行く機会がありそのお供としてこの本を選んだ。高野さんの本は私にとってはガソリンみたいなもののため面白いだろうな~って思って読んでみた。結論からいうと想像より何倍も面白かった!まずエッセイの書き始めが「わたしは酒飲みである。休肝日はまだない。」である。夏目漱石著『我輩は猫である』のオマージュ。『我輩は酒飲みである』であろう。イスラム教徒が多い禁酒地でいかにやり過ごすのか。そして酒を手に入れるのか。面白いのでぜひ!

2023/11/04

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