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叛鬼 (講談社文庫 い 124-6)

叛鬼 (講談社文庫 い 124-6)

叛鬼 (講談社文庫 い 124-6)

作家
伊東潤
出版社
講談社
発売日
2014-08-12
ISBN
9784062779012
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叛鬼 (講談社文庫 い 124-6) / 感想・レビュー

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とん大西

戦につぐ戦。裏切りと日和見の応酬。昨日の友も今日は敵。その逆もしかり。京を灰塵の都に貶めた応仁の乱。その頃、既に室町秩序が崩壊し始めていた関東。北条早雲が箱根の坂さえ攻略していない戦国の黎明も黎明の時、北関東を暴れまわる虎がいた。その名は長尾景春。名将・太田道灌とがっぷり四つの局地戦。常に負けるが常に命を拾う。下克上を成しえた先駆けが早雲ならば、景春は下克上に挑んだ先駆けか。主家を凌ぐ-禁忌を乗り超え武人として強く生き抜いた景春。何かを成し遂げたわけではない。が、カオス渦巻く時代に生きた意味は大きい。

2020/10/10

巨峰

主人公は長尾景春。室町応仁期の関東の武将。関東管領上杉家の第一の家臣になるはずだったのに若き管領上杉顕定とそりが合わずに反抗することにより関八州が戦乱の渦になる。あまり歴史小説に描かれない時代の関東の争いは興味深く読めました。戦略がなくただ目の前の敵を倒すだけの先の見通しのない戦いの繰り返し。南北朝期や室町期の戦乱は秩序がない印象をうけます。それから、徳川家康江戸入府以前の荒涼たる関東の原野や大河がもう一つの主役だと思いました。巻頭の地図を睨みながらの読書でした。関東に在住されている方には楽しいかも。

2016/11/27

けやき

戦国時代の幕開けの関東に体制の破壊者として登場した長尾景春の生涯。当時の関東も中央と同じで複雑怪奇な政治情勢で分かりにくかった。

2022/01/08

只三郎

時は戦国時代初期。長尾景春という関東の武将が主人公の物語です。敵だった者が味方に、味方だった者が敵になったりと、余りにも権力者の関係性が複雑で理解するのに苦労しました。それにしても、無能な者が上に立つと何もかも駄目になりますね。せっかく、部下が良い成果を上げても上の者が駄目にする。これは現代の社会にも共通しますね。そのような人間にならない様、肝に命じておきたいと思います。

2015/10/19

hideo

室町幕府後期、関東地方において応仁の乱から戦国時代に突入する入り口の時代。大儀なき集散離合の繰り返し。最近の選挙でデジャブを見たような記憶が。よほど詳しくないと、人間関係がわからない。

2017/11/08

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