暗殺 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫 さ 84-21 交代寄合伊那衆異聞)
暗殺 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫 さ 84-21 交代寄合伊那衆異聞) / 感想・レビュー
KAZOO
若干中だるみ的でしたがここにきて史実のとおり井伊大老が暗殺され、さらにこれは虚構なのですが海賊との対戦など面白さが出てきました。うまい具合に話を進めて読者を飽きさせない工夫がされています。主人公が最初は伊那のいち侍であったのが、藩主になり、幕末の世を活躍しながら世界へと雄飛していく様は楽しいですね。
2017/03/19
とし
交代寄合伊那衆異聞「暗殺」21巻。1860年3月から夏までの物語わずか半年の出来事なれど、国内では桜田門外の変(井伊大老の暗殺)、異国では藤之助の海賊退治、3隻目の船の取得と新たに歴史は動き始めるが、幕末から明治へ長州、薩摩、土佐とどの様に関わっていくのか楽しみ次巻が待ち遠しい。
2014/09/30
藤枝梅安
第1章は、井伊大老暗殺、いわゆる「桜田門外の変」の説明。助詞、特に「は」と「が」の使い方が適切でなく、解りにくい個所あり。その後は快調に物語が進み、藤之助、玲奈と父を初めオールスターキャストで海賊を退治し、海賊に襲われた英国商船の積み荷を買い取る話になり、船ごと購入し、主な乗組員も雇い入れるというスケールの大きさ。英国に渡っていた能勢も合流し江戸幕府の退潮をよそに、益々元気な藤之助とその仲間達。来る者拒まず膨れあがっていく陣容をどうまとめ、明治維新とどう絡めていくのか。真剣に考えずに読み進めよう。
2014/10/15
ichi
【図書館本】シリーズ第21巻。題名の通り井伊直弼が暗殺される。藤之助らはまだ異国にて交易中に手紙にて事件の結末を知る。3つ目の交易船を買収し、イギリスへ行っていた能勢隈之助との再会など変化に飛んだ巻でした。どういう結末へ話がまとまるのか?
2015/10/18
harhy
桜田門外の変と、幕末に海外で自由奔放に活躍する藤之助軍団のコントラストの濃い描き方が絶妙。今の時代にこんな思慮に富み、信望が厚く、どっしりとしたリーダーがほしいね。
2016/02/16
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