サウスバウンド (講談社文庫 お 84-7)
サウスバウンド (講談社文庫 お 84-7) / 感想・レビュー
takaC
やっぱり面白かった。角川版で既読だからだろうか、長い(本が厚い)割にあっという間に読めてしまうので、考えようによっちゃ勿体ない一冊とも言える。
2016/11/22
ゴンゾウ@新潮部
分厚さに怯んでいたが、奥田さんの構成力にぐいぐい引き込まれました。元学生運動の活動家の父親の行動が極端過ぎだったが、読み進めるうちにまともに思えてくる。もっとも実在していたたら大変なんだと思うが。こんな図太いおとなが居なくなったな。
2019/02/23
はっせー
ドタバタ小説が好きな人や沖縄にルーツがある人におすすめの本になっている!いやー爽快感とドタバタ感がすごかった。例えるなら1日中ジェットコースターにのっている感じがする!話のないようは元活動家の父と母との間に生まれた二郎の物語。2部制になっており1部は中野 2部は西表島になっている。どちらかというと2部のほうが父の行動に考えがあることを知れるので面白いとおもう!夏になるとこうしたドタバタだけどどこか面白い本を読みたくなってしまう。皆さんにもぜひ読んでほしい本になっている!
2023/08/12
yutaka
序盤は、一郎にけちょんけちょんにやられる、役人や教員側の視点に立ち、酷く非常識な主張に振り回されて、只々気の毒だと思ってた。 が、中盤辺りから視点が変わり、反体制側というか、上原一家に俄然肩入れしている自分に気付いて面白かった。
2024/06/09
Sam
著者は犯罪小説しか読んだことがなかったが、本作は家族の絆をテーマにした一冊。一気に読み終えてとても清々しい気分になった。何といっても常識に一切与せず自由のために文字通り体を張って闘う父親がいい。主人公である小学六年生の息子はその父親の姿を目の当たりにしながら大人になっていく。「一人でも私腹を肥やそうとすると、政治経済が発生するの。誰もそんなこと思わなきゃ政治家も資本家もいらないの。お金がなくても、コンスタントに貧乏だと、ちゃんと人は幸せなんじゃないかなあ」という長姉のセリフに託した世界を見事に描き切った。
2023/02/26
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