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僕とツンデレとハイデガー ヴェルシオン・アドレサンス (講談社文庫 ほ 36-2)

僕とツンデレとハイデガー ヴェルシオン・アドレサンス (講談社文庫 ほ 36-2)

僕とツンデレとハイデガー ヴェルシオン・アドレサンス (講談社文庫 ほ 36-2)

作家
堀田純司
出版社
講談社
発売日
2015-02-13
ISBN
9784062779739
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僕とツンデレとハイデガー ヴェルシオン・アドレサンス (講談社文庫 ほ 36-2) / 感想・レビュー

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Miyako Hongo

ラノベで判る西洋古典哲学。何の取り柄もない僕に、美少女化した哲人たちが日替わりで講義してくれるトンデモストーリー。カントが風紀委員なのはいいとして、ニーチェがツインテールの不思議ちゃんなのもまあ許すとして、なんでへーゲルが巨乳なのか(そこは巫女さんだろう!)□これを哲学の底本とするのは抵抗あるが、取っつきやすさと網羅性はそこそこ便利。これを足がかりに古典哲学に傾倒するってのはアリかと思う。□できれば近代哲学をBLで出して欲しい。フーコーとかドゥールズとかバルトとかのあたりをぜひ。

2015/03/09

さえきかずひこ

著名な西洋哲学者たちが7日間にわたり次々とイデア学園の女子高生として主人公の前に現れ基礎的な講義をしてくれる形式の、ラノベ風哲学入門書。著者の筆致は金曜日のヘーゲルからあきらかに力が入っている。始終アイスクリームをぺろぺろ舐めながら講義する土曜日のニーチェも面白いが、日曜日のハイデガーが真骨頂だろう。『存在と時間』の概要がわかりやすくつかめるが、その解釈はサルトル的であり、ハイデガー本人からは突っ込みが入りそうだと感じつつ読了。現代と『存在と時間』が読まれた時代は似ているのではないかというあとがきも良い。

2018/10/26

おおにし

主人公の”僕”は生きる気力のない大学生。ある日交通事故に遭い別世界に転生し、イデア学園の高1生の生活が始まった。ここで”僕”は西洋哲学者が顕現した7人のツンデレJKに哲学講義を受け、最後にハイデガー役の春出川さんに実存論を習ったところで、意識が戻って現世に還ってくるというお話。ツンデレJKたちが著書の引用を交えて語る哲学講義は要点が抑えられていて、哲学入門として読める。妹役の少女の設定もありラノベとしてもなかなか面白かったが、私がこの主人公だったら、中途半端な哲学講義にもやもやが残りそうだ。

2023/11/09

ヒダン

デカルトからハイデガーまで西洋近代史を萌え要素を取り入れてラノベ化したもの。××(カタカナ)の顕現こと○○(漢字)という感じで哲学者を美少女化して悩み多き主人公に教授する。連作短編のような形式で個々の思想も全体の流れもばっちり分かる。一章で『世界に真実はあるのか』『人間のありかた』『世界のありかた』という近代哲学の大きなテーマを提示してくれるので読む軸がぶれない。電車の中で読んでいたけど、家に帰ってからじっくり一時間は悩めました(今もそう)。スピノザを取り上げていることがヒダン的にポイント高いです。

2015/09/05

ひづる

現代社会を悩みながら生きている現代人へ、哲学の教えを通して生きる心の知恵を与えようとしているイメージ。哲学の入門書として読んでみたが、ちょっと難解だった。ただハイデガーの考え方には少し興味が湧いた。機会があれば引用元の本を読んでみたい。ちなみにツンデレ要素は個人的には皆無だった。。

2017/06/30

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