探偵の探偵 (講談社文庫 ま 73-1)
探偵の探偵 (講談社文庫 ま 73-1) / 感想・レビュー
Yunemo
このスピーディーな展開に引き込まれます。新ヒロインの出現に新たな松岡ワールドを楽しめそう。「社会には非法であっても正しい行為がある」との想いで、ダーティーな面を兼ね備え、暴力的な行為も辞さない「紗崎玲奈」、新たな展開が楽しみ。今までのヒロインからどう変化させていくのでしょう。第一作から魅力度は満点。ただ、いろんな場面で出てくる薀蓄にはちょっと辟易という気持ちも残るのですが。自衛隊、カウンセラー、鑑定士、添乗員に続く探偵という職業、それも業界洗浄という使命を持って。この設定にも新鮮さ、今後に期待感増。
2014/11/24
takaC
読みだしたらあっという間だったけれど、話につられて体があちこち痛い気がする。きっと、琴葉はこれでお役御免ってことはないんだよね?
2017/04/05
勇波
相変わらず安定品質の松岡作品新シリーズです。今作主人公のセリフ「探偵は事件なんか解決しない」。。個人的に大いに感動。某古本屋の一味みたいだ。探偵は神であり、粉砕・殲滅するのみである(笑)
2015/04/05
そる
ドラマも見てて不穏だけど惹かれるなーと思ってましたら原作もそんな感じ。不穏で全く心休まらない、対探偵課の主人公紗崎玲奈。こんな業界誰も信用ならない。確かに法を遵守してたら必要な調査はできないだろうけど。不穏ながらもスリリングなエンタテインメント。続きも読む!「「(前略)ただし、確証バイアスには気をつけろ。先入観をもって他者を観察し、自分に都合のいい情報だけを集めて先入観を補強する、そんなことがあってはならないという意味だ。探偵はあくまで客観的に、正確な情報のみを収集せねばならん。それを忘れるな」」
2019/06/27
bookkeeper
★★★★★ 再読。妹の死の影に見え隠れする悪徳探偵の正体を追求する女性探偵のお話し。 訓練を積んで能力は一線級でも、体格と筋力でハンデがあり、相手も同様のスキルを持った同業者なので、無傷では勝てない。悪どい罠に嵌まる度に傷だらけにされてしまう。過酷な運命にも関わらず、心が凍てついていないのがまた痛ましい。ぶっきらぼうでも後輩を気遣い、妹の面影を重ねてまた危機に。 このスキルを持ったまま過去に戻れたら妹を救い、家族の崩壊を止められるのにと願う姿が悲しい。4巻で完結なので、ボリュームも良いですよ。
2018/06/08
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