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21世紀 仏教への旅 ブータン編

21世紀 仏教への旅 ブータン編

21世紀 仏教への旅 ブータン編

作家
五木寛之
出版社
講談社
発売日
2007-06-29
ISBN
9784062802055
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21世紀 仏教への旅 ブータン編 / 感想・レビュー

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Riopapa

ブータンという国には正直、興味がなかったし、行く機会もないと思うが、世界にはこういう国もあって、そこに暮らす人々もいるんだなあ。仏教が人々の幸せと結びついている感覚がいい。

2018/05/19

Sanchai

国立ブータン研究所のダショー・カルマ所長との対談部分は秀逸。前半のブータン概況は相当部分を平山修一著『現代ブータンを知るための60章』の記述に頼っているので、デジャブ感が半端なかった。著者ご本人が実際に現地で体験された内容に基づく記述の方が圧倒的に説得力がある。

2017/02/15

カツドン支持者

五木さんの仏教への旅。単調なブータン料理への不満やブータンの法要は荘厳さを感じない、呪術的でうさん臭さを感じたなど、正直におっしゃってるが面白い。一方でブータンの人々に根付いている全ての生命への平等心、目に見えないものへの敬意の深さに感服する五木さん。人々の日常の中に仏教が身近に存在し、動植物を含めた他との関係を尊ぶ意識がある、つまり仏教の重要な考え「縁起」が息づいているのだ。だからこそブータンの人々の祈りは自己のためではなく、他者の幸せを願うために行われる。他者への祈りは自己への祈りでもあるのだ。

2018/06/10

tecchan

GNPより国民の幸福度や満足度を国是として追い求めるチベットの小国・ブータン。仏教の教えが人々の生活に根付いている国。死は次の生のはじまりと考え、輪廻思想を信じる国民。我が国における仏教とはだいぶ違うが、経済至上主義の20世紀、物資文明の行き詰りから、21世紀を考える大きなヒントを得られるのでは。

2017/01/19

すうさん

中国とインドという大国に挟まれて最近まで鎖国状態で二度の世界大戦にも関係がなかった国、ブータン。日本人と容姿が酷似した仏教国で古き日本の農村を思わせる。沢山の点で日本によく似ている。しかし決定的に違うのは五木は「死の質」だという。自分の命だけでなく、生きとし生ける全ての命に対する崇高な思いがこの国にはある。またGNPではなくGNH(国民総幸福度)を政治の指針にして、「目で見えないが、大事なもの」を宗教だけでなく、国民の価値観にしている。この国が、個人より他人、自分と他人との関係性を重視することに感激した。

2016/02/29

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