落ちこぼれ、バンザイ! スヌーピーたちに学ぶ知恵 (講談社+アルファ文庫 A 18-6)
落ちこぼれ、バンザイ! スヌーピーたちに学ぶ知恵 (講談社+アルファ文庫 A 18-6) / 感想・レビュー
じろー
読んでいてホッとする本です。僕は四角四面な考えにとらわれがちなのですが、それだけでは息苦しくなってしまいます。そうじゃないんだ、もっと単純だったりもっと複雑だったりするんだ、という事をスヌーピーを題材にして教えてくれます。非常に優れた本だと思います。
2018/11/25
roughfractus02
キャラクター達は皆悩みを抱え、何かが欠けていると感じている。チャーリーは人間のつまらなさを嘆き、犬小屋の屋根のスヌーピーは閉所恐怖症で、ライナスは毛布を手放せず、サリーは誰かにいつもつっかかる。が、鳥なのに飛ぶことが苦手なウッドストックが力持ちであるように、見方を変えれば他のキャラクター達の別の面が見える。2人の対話者はそこに作者の愛を感じると共に、欠如や不満を抱える背景に言語と意識に偏向する戦後アメリカを見出す。そこからのズレを「落ちこぼれ」と呼ぶ本書だが、そこには作者シュルツの戦争体験が垣間見える。
2023/02/10
naminnie
スヌーピーのあんな話こんな話を優しく解釈。思えば、こういう人いるなぁなんてスヌーピーのキャラたちを見て思い浮かべたりもした。優しく素敵な人達だな。癒された。
2011/06/15
湯飲み猫
スヌーピーの4コマ漫画を読みながら、河合隼雄さんと谷川俊太郎さんが対談。スヌーピーは哲学的な犬。でも、他の子どもたちもとっても深い精神性を持っている。過度にポジティブシンキングなアメリカ社会に対する「ちょっと待って」がスヌーピーには表現されているわけだけど、社会とか文化を越えたものがあって、二人の対談のおかげで、それがとても伝わってきました。
2014/01/25
takakomama
スヌーピーはアメリカの4コマ漫画。訳した谷川俊太郎さんと、臨床心理学者の河合隼雄さんが、漫画を紹介しながら対談しています。スヌーピーは可愛いだけでなく、哲学的! 漫画は読んだことはありませんが、登場人物やアメリカと日本の社会や考え方の違いが、よくわかりました。頑張りすぎずに、息抜きもしなくちゃね。
2018/10/04
感想・レビューをもっと見る