真説 毛沢東 上 誰も知らなかった実像 (講談社+アルファ文庫 G 280-1)
真説 毛沢東 上 誰も知らなかった実像 (講談社+アルファ文庫 G 280-1) / 感想・レビュー
勝浩1958
毛沢東は狂人か人非人としか言いようがない。27年間の支配下において処刑されたり強制収容所で非業の死をとげた人々の数は2700万人に達したという。恐怖政治によってしか党や人民を掌握できなかったのだから、政治家としては無能であったのだ。毛沢東の時代は今の時代よりも貧富の差が少なく、人びとは平等に扱われていたからという理由で、貧しい人びとは毛沢東を再評価しているようだ。中国の人びとは絶対に真実を知ることができないのだ。なんという不幸なことか。天安門事件も隠蔽されている。と言いながら、日本は大丈夫か?
2016/08/27
伊藤チコ@革命的cinema同盟
どこまでが史実なのかが怪しくなるほどの毛沢東を攻撃。前に読んだ「毛沢東―日本軍と共謀した男―」をはるかに上回る。まだ上だけだけど、とにかく本作の毛沢東はクソ野郎すぎる。胸糞悪くなるほどの描写。逆に作者の主観が入り過ぎているんじゃないかと思ってしまうくらいの描写力。私も良心的だと思っていた周恩来や劉少奇がクソ野郎すぎて。。。分厚さも相まって体調崩しそう。中国共産党も農民から奪うわ殺すわでもうどうしようもない。イナゴの様に現れ食いつくしていく。仮に史実だとして、これで国共内戦勝てるの?
2020/06/14
おおとろ
☆☆☆☆☆
2020/11/25
うたまる
「人民が死ぬことは問題ではない。むしろ祝うべきことである」……人類史上最悪の暴君、毛沢東の評伝。建国の英雄の功績とはどの国でも切所での英断と勝利に彩られているものだ。しかし、その例に収まらないのが毛沢東という幸運者。彼はその生涯を通じて、敵味方を問わず脅し、殺し、破壊することしかしていない。それなのに覇権を掴めたのは、彼自身の資質というより周囲の思惑の微妙な作用。狡猾なソ連、軽率なアメリカ、単純な日本、拙劣な国民党、従順な人民。これらが相俟って毛沢東を押し上げた。20世紀の中国は魔に魅入られていたようだ。
2019/08/31
dragon
絶対的専制政治体制であるということ。ソ連、米国、国民党との駆け引きも凄まじい。プロパガンダに騙される、見極めることが必要な時に見極められないという現代の様々な場面に対する警告でもある。
2018/11/19
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