英語コンプレックスの正体 (講談社+アルファ文庫 B 33-2)
英語コンプレックスの正体 (講談社+アルファ文庫 B 33-2) / 感想・レビュー
taka
今英語を話したい、学ばねばならない人の多くは、その動機として英語が「必要だから」と思っているだろう。しかし1970年、80年代はそうではなかったようだ。まさにコンプレックス。それも英語コンプレックスというより白人コンプレックス。アジアの「下等人種」が欧米の「高等人種」に近づく手段として英語を学んでいる〔本人はそう思っていなくても、当時書かれていた文章にはその雰囲気がにじみ出ている〕。
2016/12/30
905
昔のルサンチマンに凝り固まったような文章(本書の第1章のような)に辟易し、しばらくこの著者からは完全に離れていたが、これはユーモアも感じられ楽しく読めた。時の力を感じるとともに、何についても(たとえば昔の本を読む場合など)その時々の時代性を考慮すべきことを思い出した。
2021/06/13
madori
素直に面白くて1日で読んだ。いくつか爆笑してしまうエピソードもあった。もちろん著者ほどではないが、それなりに長い期間仕事で英語に苦しんでる私にとっては、反省したり、うなずいたりするポイントがたくさんあった。 結局、英語だとか日本語だとかではなく、過度にへりくだったり、威張ったりせず、お互いに人間として対等にフラットに付き合える関係を築いていくことが大事なんだな、と実感させられました。
2021/01/11
活字の旅遊人
有り難う。
にっぐ
私自身はTOEIC800程度であり、周囲からは英語がそれなりにできる人という扱いを受けている。しかし、実はかなり英語コンプレックスが強く本書を手にした。著者の描くコンプレックスの『正体』と、私自身が認識している『正体』は全く別物だったが、コンプレックスに対する処方箋として最後に提示された内容(ネタバレなので書かないが)は、当たり前だし分かっちゃいる話だけど思わずハッとさせられる。これは、筆者が英語に真摯に向き合ってきた膨大な時間の中で、筆者自分が犯した過ちや体験談が実話ゆえに説得力が高いからだろう。
2017/06/09
感想・レビューをもっと見る