マウンドに散った天才投手 (講談社+アルファ文庫 G 306-1)
マウンドに散った天才投手 (講談社+アルファ文庫 G 306-1) / 感想・レビュー
hatayan
短くも美しく燃えたプロ野球投手7名の活躍とその後を暖かい眼差しをもって描きます。 「故障したのは自分が決めてやった結果だから後悔はない」(伊藤智仁、石井弘寿)、「怪我で腐るのは簡単。でも腐った時点で終わり。自分はどこに向かって何をやるかを再確認する」(田村勤)、「普通の生活を送るためのリハビリで努力したことをさも努力しましたと言うことが果たして格好いいことなのか」(盛田幸妃)。 プロの世界で自分を奮い立たせるために7名の投手はどう逆境に立ち向かったのか、表立っては語られないことを言葉にした一冊です。
2019/01/15
緋莢
1993年、僅か2か月ちょっとで登板数14試合ながら、防御率0.91だった伊藤智仁、デビュー戦でノーヒットノーランを達成した近藤真市など、強いインパクトを見せながらも、その後、怪我等で思うようにいかなかった7人の投手を書いたノンフィクション。どの選手も怪我に悩まされる訳ですが、特に石井弘寿は復帰間近という頃になると、別の場所がというのが5年続いたという内容に、こんな事があるのか…と驚きました(続く
2019/03/01
おくりゆう
正直、リアルタイムで記憶にあるのは石井弘寿さんだけですが、多くが名前を聞いたことがある、というだけで鮮烈な印象を残した選手達だったのだ、と思います。そして、その一瞬の鮮烈な印象とその後の怪我や病気との戦いという振り切れたハイライトが彼らの記憶をより鮮烈にしている、というのは事実として彼らにのしかかっているのだと思います。構成も彼らの言葉もよかったです。
2017/07/09
nishiyan
タイトルが少し大袈裟だが、中身はとても良い。著者自身も触れているが、中日の投手が三人もおり、しかも星野仙一監督時代に選手だった。星野に潰された投手とサブタイトルで振っても良いのではないか。伊藤さんと石井さんは野村克也監督時代の選手。再生させた選手もいたけれど、潰してしまった選手もいるということか。野球選手にとってどんな監督、コーチと出会うかで、運命が変わってしまうのだなと思った。
2017/07/01
kikizo
彗星のごとく散っていった名投手たち。記録より記憶に残る投手たち。伊藤智仁のスライダー、近藤真市の初登板・ノーヒットノーラン。驚きでした。投げられなくなった本当の理由もわかり、無念さも感じられた。「盛田幸妃」の章が辛かった。
2017/09/18
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