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すらすら読める風姿花伝 (講談社+アルファ文庫 E 63-1)

すらすら読める風姿花伝 (講談社+アルファ文庫 E 63-1)

すらすら読める風姿花伝 (講談社+アルファ文庫 E 63-1)

作家
林望
出版社
講談社
発売日
2018-03-21
ISBN
9784062817332
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すらすら読める風姿花伝 (講談社+アルファ文庫 E 63-1) / 感想・レビュー

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ミエル

読みやすさMAX。本書は藝大助教時代の有志読書会がベースとのこと。風姿花伝は、ただの能に関する書物ではない。教育論から演技論、人生論まで幅広く解いた哲学書じゃないかと。世阿弥の視点は、鋭く論理的でブレがない。特に、素人と玄人の違いが琴線に触れた。スポーツでも芸術でも、何か芸事で食べていこうと考えたことがある人なら、ジャンルを問わず分かるはず。読んでよかった。

2022/05/31

ゆう

風姿花伝3冊目の読了。タイトルに違わず読みやすい。初心者にオススメできる。訳者の文体は品があって好みなので、他も読んで見たい。世阿弥が本書の中核部分を著したのは、ちょうど今の自分と同じ、30代後半の頃だという。それを知ると、この古典の味わいが全く新たなものになる。この境地に辿り着く迄に、どれほど濃密な日々を過ごしてきたのか、そこに想像が及ぶようになった。努力の天才という人物像が、自分の中に定着した。

2023/01/22

あやーきー

若さによる「かりそめの花」や技術の大成に慢心する事なく修練を重ね、「真実の花」を咲かせる。その花を会得した時、老木になっても花は散り失せず残る。能を極めた世阿弥が記した演劇の奥義。私が知りたかった年老いても魅力的な人の真髄に触れた気がする。

2022/04/17

Jas

物事を極めた人というのは本当に素晴らしい。全てから学ぶ姿勢。どこまでも学ぶ姿勢。内省の日々。このような生き方がしたい。他の訳での風姿花伝も読んでみたい。能も一度観てみたいなぁ。

2021/12/19

Hiroshi

先人からの芸の風姿を承継しつつ、心から心へと言葉を超越していく花(面白いという感興をおこさせるもの)が大切だという意味合いでつけられた「風姿花伝」書。能の一子相伝の秘伝書だ。著者の世阿弥は観阿弥の子。1363年に生まれ、能だけでなく蹴鞠や連歌にも通じていた。将軍義満や義持、公家二条良基の知遇を得た。22歳で父観阿弥が急死したが一座を率い、申楽を深化させた。伝書を著し、能の名曲を創作した。将軍が義教になると弾圧され、長子元雅の死、佐渡流罪と晩年は悲運であった。80歳を超えるまで生きた。最期は明らかではない。

2020/10/11

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