汚点・春は夜汽車の窓から (21世紀版・少年少女日本文学館20)
汚点・春は夜汽車の窓から (21世紀版・少年少女日本文学館20) / 感想・レビュー
訪問者
最後の村上作品の2作であるが、なぜこの2作なのだろうかと少し不思議である。村上作品らしいと言えばそれまでであるが。ともあれこのシリーズによってこれまで読んていなかった作家や、読んでいなかった作品を読むことが出来たのは良かった。少年少女向けと侮ることなかれ。
2022/03/25
まーさん
井上ひさしの自叙伝的小説。孤児院での過酷な生活は母親と弟と離れての生活。上級生にはいじめられるが、一方でやさしい孤児院長は主人公に理解を示してくれる。旧制中学に通いながら、全日制の旧制高等学校へ進学する気持ちを強く抱き、勉強に専念する。しかし、夢は崩れてしまう。弟はラーメン屋にあづけられ、学校へも通わせてもらえなくなり、手伝いをするはめに。ついに、暴力を振るうようになったラーメン屋亭主から弟を助け出すために、同じ孤児院へ連れ帰り、共に生活することを決断する。弟を思う兄弟愛が自分の犠牲を顧みずに実行される。
2013/02/24
たつや
このシリーズにははずれなし。どれも素晴らしい。特に初読みの井上ひさしと三浦哲郎の作品が心に残った。井上、三浦は他の作品も気になる。図書館で探そう。また、読書の幅が広がった?気がする。この森を探る雰囲気が愉しい。
2021/07/01
Bookcover
三浦哲郎『春は夜汽車の窓から』は、中学に入ってすぐ国語の教科書で読んだ。特急や新幹線に乗るとどうしても酔ってしまう次女を、愛おしく思う親心。あれから、窓の開く夜汽車に乗って岩手まで帰省することはあったのかな。野坂昭如の2篇は『戦争童話集』に収録されたもの。2篇とも目を覆いたくなる辛さでした。
2021/07/01
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