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古事記 (21世紀版・少年少女古典文学館1)

古事記 (21世紀版・少年少女古典文学館1)

古事記 (21世紀版・少年少女古典文学館1)

作家
橋本治
出版社
講談社
発売日
2009-11-18
ISBN
9784062827515
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古事記 (21世紀版・少年少女古典文学館1) / 感想・レビュー

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kagetrasama-aoi(葵・橘)

子供向けなので、かなりわかりやすく、しかもかなり楽しめる内容になっています。孫と一緒に読みたい一冊です。この本読んで、子供の頃から疑問に思っていたこと、やはり思いました。『海サチ山サチ』の話、釣針無くした弟の山サチビコを、兄の海サチビコがそれを許さないのが悪いって話だよね、それって理不尽じゃないの?悪いのは釣針無くした山サチビコだと思うけど。失敗しても謝れば許すべきだ、という話なのかな?それとも兄弟の話で兄は弟に寛大であるべきという話なのかな?50年経ってもわからない話でした。

2022/03/16

fu

神話がいつのまにか歴史に変わっていくのが「古事記」。神話と歴史の間に厳密な線が引けないというのが面白い。イザナキとイザナミ、アマメウズメ、オオクニヌシ、スサノオ、海サチビコと山サチビコ等。それぞれの物語の関係や繋がりがようやく理解できた。神さまたちの世界も、嫉妬や苛めやひきこもりやら結構激しい。

2015/11/28

春ドーナツ

告白。橋本治さんと髙橋治さんを混同していました。お恥ずかしい。さて。日本の神話よりギリシアのそれの方が詳しいというのは如何なものか、と常日頃考えて参りました。「平家物語」「太平記」をほぼ連続して読んだ「ノリ」を大切にして、行けるところまで行ってみようと考えたときに「源氏物語」も気になるけれど、先ずは「古事記」だと思いました。「因幡の白兎」という言葉は物心ついた頃からインプットされていたのですが、ついにバックボーンを知ることができて、にんまりしてしまいました。ヤマタノオロチの描写は迫力がありましたよ。

2017/09/03

bull

大変楽しく読めた。さすがは橋本治。「トリックスターとしてのスサノオの命、因幡の白兎」「オオクニヌシ神の貴種流浪譚」「神々の『弟の力』」が面白い。また奇妙な「オオクニヌシの国譲り」からは日本的内在的論理が読み取れる。それにしても、神のげろやうんちから神が生まれる、なんて神話は他の国にあるのだろうか。場面では「天の岩屋戸で踊るアナノウズメの命と八百万の神々」がとても楽しい。『古事記』では神や土地が忽然と生まれ、いつの間にか神の子は人間になっている。神話と歴史が連続する不思議な日本であり、日本人は読むべきだ。

2015/06/28

田中峰和

因幡の白兎など、いくつかのトピックは知っていても全体のつながりはあまり知識のない古事記。創成期以降の聖書の内容の方が古事記より接する機会が多かったので、知識も持っていた。山幸彦(ヒコホホデミの命)が妻に出産を覗かないように頼まれたのに、覗くとサメがいたという話。黄泉の国でイザナミノミコトが夫のイザナキノミコトに、覗かないように頼んだ話にも共通する。見るなのタブーは、その後も鶴の恩返しにもみられる。山幸彦とサメのハーフ「ワカヤフキアエズ」もサメと結婚するので、最初の人皇・神武天皇の血は4分の3がサメになる。

2017/12/20

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