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四谷怪談 (21世紀版・少年少女古典文学館 第22巻)

四谷怪談 (21世紀版・少年少女古典文学館 第22巻)

四谷怪談 (21世紀版・少年少女古典文学館 第22巻)

作家
高橋克彦
出版社
講談社
発売日
2010-03-18
ISBN
9784062827720
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四谷怪談 (21世紀版・少年少女古典文学館 第22巻) / 感想・レビュー

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みつ

お岩さんの話、という予備知識しかなかった、もともとは歌舞伎台本の幽霊ばなし。『少年少女古典文学館』の一冊ということですらすら読み進めることができる。高師直と塩谷判官が背景にいて『仮名手本忠臣蔵』の並行世界であることも知らなかった。なんと言っても伊右衛門の悪役ぶりが際立つが、怪談の引き金となる事件が意外なところから齎され、彼らも復讐の対象となる。かなりご都合主義的な展開も目立つが、多くの人物の欲と変愛が絡み、ひとり語りの怪談にはない演劇的な興趣が強い。この映像的な怖さを文字だけで表現する至難に挑戦している。

2024/08/26

うーちゃん

現代語訳なので非常に読みやすい。児童書だし。怪談としての恐ろしさもさることながら、業に翻弄される人間たちの怖さ・空しさが、情感溢れる会話によって 浮かび上がってくるのが興味深かった。暗い、ドロドロした物語であると思われがちだが、お岩さんが幽霊となってからは 怒涛の無双モードに突入する上に、悪人どもはもれなく成敗されるので、思いのほか清々しいカタルシスを得られる。例の毒薬を、病身のお岩への妙薬だといって飲ませる場面、岩は涙をこぼして「お優しい伊右衛門どの・・」と感謝する。・・可哀想すぎて泣けるシーンだ。

2014/02/23

たつや

このシリーズ図書館でついつい手を出してしまう。四谷怪談はなんとなくしか内容を知らないので、初読みです。伊右衛門が本当に酷すぎて、そりゃお岩も祟るな〜と、納得する。機会があればお岩さんのお墓参りをしたいと思える程、同情する。そして、某飲料メーカーはこんなクズの名前を商品にしたなと思う。もう買わない。

2022/06/28

訪問者

なるほどこんな話だったのか四谷怪談。まさに怪談話の最高傑作。

2022/07/29

てらさか

傍注がたくさんついているので物事が分かりやすい。それにしても話はバイオレンス。

2010/07/09

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