さくらの唄(上) (講談社BOX)
さくらの唄(上) (講談社BOX) / 感想・レビュー
内島菫
容姿の美醜ですべてが決まり、人間を性的なものへと還元する奇形的な一時期=思春期を描いている青春漫画。嫌われ者のノヒラ君が、私も若いころ好きだった『太陽』を読んでいて妙な親近感がわく。彼とお店の人との間で事務的な会話すら成り立っていない描写が面白い。主人公はそんなノヒラ君より普通っぽいが、一応暗くて性格が屈折しているという設定。たまに差し挟まれるギャグ的なノリは、物語をメタ的に飛び越えて急にみんなが共通のノリを身に纏う、漫画表現独自のユートピア(ミュージカルで急にみんなが一緒に歌いだすのに似ている)
2018/10/16
GORIRA800
久しぶりに再読 以前読んだ時にはあまり気にならなかったキャラたちのどす黒い心理がわりとところどころに書かれていることに気づく おかげでいまは青春物でいてかつ大きな事件こそないもののどうか鬱っぽいです
2020/01/07
タリスポッド
憎たらしいやつをわざとブスに書いているので感情移入してしまいそうになる。
2016/04/17
shirabek
上、好きだー 岡崎京子から女性っぽさをもう少し抜いたみたいな
2017/11/04
ピエルー武士
あいたたた。自分の息子はどちらがわになるんだろう。 男も大変だな。 こわいっ!
2017/10/15
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