DDD 1 (講談社BOX)
DDD 1 (講談社BOX) / 感想・レビュー
いおむ
面白い~!一人称のトリックにあっさりはまってしまいました。しかし数年に一回くらいトラウマになるような文章にあたるのですが、この本も久々に二度と読みたくないページがありました。(((((;゜Д゜))))
2019/11/30
いりあ
TYPE-MOONのシナリオライター奈須きのこが文芸誌"ファウスト"に連載していた小説。本作で取り扱っているテーマはいろいろと際どいし(関係団体から抗議を受けそうなレベル)、描写もやりたい放題だし、なにより爽快感は皆無です。それでも、この奈須きのこワールドに引きずりこまれてしまいます。とりあえず読者を選ぶ作品です。しかも、間口がとても狭いです。今までに奈須きのこが関わった作品(とくに小説)に触れていないと読み終わるまでが苦行ってレベルかも。もし間違って手にとってしまった人はご愁傷様です。
2015/06/06
highig
( ^ω^)FGOの所為で最早雲上人と化してしまった感のある奈須きのこによる伝奇小説第一巻。内容は少し重めの作品だが、軽妙な文章で比較的読みやすい。風景描写などは極力省き、キャラクターの精神状態の描写を丁寧に描き、作品を結末へ導く構想力や説得力は流石奈須きのこならではの顔の見える文章と言えるのではないだろうか。特に『強い女』というものを氏独特の諧謔のある文章で魅力的に描く力には卓越したモノを感じる。ん~、一応長期展開を考えた作りのようだが、案の定更新は途絶して久しいらしい。ということは次巻が最終巻か(笑)
2018/09/24
bowmorelover
さすが奈須きのこ先生、読ませる。これが新伝綺か。
2011/10/06
のれん
奈須きのこ作品で「型月シリーズ」世界観を共有していない珍しい作品。 とはいえ作風は変わらず、狂人視点での特徴的な地の文、冷徹な現代社会と正反対のはずの厨二オカルトを「狂気」という点のみで組み合わせる美しい力業がまさしくきのこ節。 また本物を模倣して超える偽物というテーマも今巻最大長編で別側面で掘り下げられており、ファンとしてはニンマリ。 ただ『空の境界』に比べアクションにコメディ色が強く、年代を感じさせる(これも大分古いのだが)。 人は誰でも安心するため狂うが、どこまで狂うかが人間性を作り上げるのだろう。
2022/03/20
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