KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

囮物語 (講談社BOX)

囮物語 (講談社BOX)

囮物語 (講談社BOX)

作家
西尾維新
VOFAN
出版社
講談社
発売日
2011-06-29
ISBN
9784062837767
amazonで購入する Kindle版を購入する

囮物語 (講談社BOX) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

とら

撫子が語り部。冒頭の「好きなお兄ちゃん、阿良々木暦。好きな人、阿良々木暦。」の流れが本当に好き。多分ほとんどの人が撫子を批判してる。一番月火ちゃんが良い線いってたけれど、結局駄目だった。可愛いの定義。容姿だけじゃない。咎が外れて本心をぶつけた時、確かに痛いけど格好良かった。と言うか正に自分が感想として持っているものだったし、言ってくれて清々しかった。”仕方なく”を連発するのは見苦しい。これだとただ単に”我が身”が可愛いだけの”ガキ”になってしまう。撫子はもっと根本的な部分から可愛い筈なのだ。続きに期待。

2013/09/25

くろり - しろくろりちよ

<物語>シリーズ七作目。収録は「なでこメドゥーサ」。※ネタバレ注意※今回は千石語りです。自分のことを「撫子」と呼ぶ千石。自分が自分と解離しているから。前髪で隠し続けて来た顔も、演ずる通りの表情ができないから。暦お兄ちゃんが好きなのも、他の人を好きにならなくていいから。そんなだから…忍野扇の謀略で、簡単に怪異を呼び寄せてしまう。千石…可愛いだけじゃなくなった自分は、神になることを望んだ?暦を殺したかった?…全ては卒業式への助走。ヶ原さんには勝てない…絶対に。それでも、一片たりとも望むならば…救われてほしい。

2012/03/06

645

正直な所、今迄で最も内容が薄く物足りなかった。最後のオチの驚きで持って行かれた感じ。今後の展開にも関連する重要な事柄が明らかになった。著者があとがきで言う通り、今作はその一点を語る為にあった“捏造の物語”ですね。千石撫子の異常性が描かれていた。結果として彼女の“独り言”が9割方の文章、他キャラの動きは少なかったが、その中で月火・暦・忍・ひたぎが其々らしい行動や言動を見せていたのは爽快だったな。まさかのラスボス化した撫子との最終決戦が待ち遠しい。半年の猶予中にも暦は怪異に見舞われるんだろうな(笑)

2013/06/24

ひめありす@灯れ松明の火

化物語から脈々とつながってきたこの物語に、まさかこんなどんでん返しが待っていようとは、思ってもいませんでした。ウロボロスの輪よろしく首と尾ががっぷり嚙みついた、首尾よいお話だったのですね。自身の内面にある鬱屈したものが怪異と結びついてしまった神原や羽川さん、巻き込まれた形のひたぎや八九時と違い、撫子は自ら怪異を解くために立ち向かい、自ら望んで怪異に触れていった。つまり、一番怪異に囚われ囲われていたのは、彼女だったのかもしれません。故に囮の物語。化物語の頃から囮として考えていたのなら、撫子好きだし困るなぁ

2011/07/24

ぺぱごじら

この娘の話は、1stシーズンできれいに決着が着いていた筈なんだけど、今さら何があるのかなと思っていたら、あぁなるほどそりゃそうだ、まるで決着なんてついてないんだわ、と感心。それにしても『暦お兄ちゃん大好き』妄想が極まるとそこまでいくのかこの話。時折覗かせるだけに留めていた彼女の『ほんとう』が余すところなく掘り出されて、正しく『首尾よく』驚かされました(笑)。『物語』史上初の未決着編、続きは半年後?

2011/07/02

感想・レビューをもっと見る