図書館パラセクト (講談社BOX)
図書館パラセクト (講談社BOX) / 感想・レビュー
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
短編の合間合間に挟まれる、平安残酷物語の小春さんとこづえのやり取りはオマケ程度かなぁと思ったら、ラストの小春さんに感動。 雑誌等に掲載された日日日短編をまとめたオムニバス集でもありましたね。 つめこみ教育~はファミ通文庫『三分間のボーイ・ミーツ・ガール』にて既読、ほかだとこんびにぞんびが好きです。
2013/10/31
Yobata
大人たちが死に絶え異形の虫と共存する子供たちの世界で学校の司書として働いていた小春が迷い込んだのは無数の本に囲まれた図書館。そこには親友のこづえもおり、二人で過ごすことになったその空間で5冊の物語と出会う。壁に貼られた貼り紙をペンキで塗り潰す『妖怪レインコート女』を捕獲し事情を聞くと…「こなゆきデマゴギー」。ブルーバード荘という古びた天井から穴が空いた建物に囚われた少女一家とその世話をする者の話…「青い鳥おちるおちる」。テスト勉強のしすぎで記憶が3分ごとにリセットされてしまう状態になってしまった自分。→
2013/07/19
シュエパイ
途中で読むのをやめた本は、永遠に終わらない、だから永遠に死なない。でも、本当にそうなのかなぁ・・・?読むだけ辛くなる本は、確かにあるよね。望む未来が得られないって判ってる物語なんて、無数に身の回りに落ちてるよね。でも、ねぇ、やっぱり最後まで読みたいよね、って、応えのない問い掛けを胸の中とココでだけ呟くのですよ。あぁ、一番最初のマネキンにさせられた少女の話が、悪意と救いとが程よくミックスされててすきなのですよ。
2013/07/08
くろり - しろくろりちよ
『平安残酷物語』スピンオフ、引きこもり貴族こづえの親友、働き者の小春さんが出会う物語。広告を白いペンキで塗りつぶす少女の代償行為「こなゆきデマゴギー」。崩落したマンションで人間を飼う少女が望んだ箱庭「青い鳥おちるおちる」。三分でリセットされる記憶の中で大事なものを掛けて知恵比べ「詰めこみ教育の弊害と教室の片隅に彼女」。愛し方を知らない人たちの愛しごっこ「こんびにぞんび」。脳に寄生する宇宙生物とのたったひとりの戦い「耳猫少女」。そしておとなになった小春さんの辿る運命。残酷なのにおかしいのに、目が離せない。
2013/10/01
ぺろりん
《図書館》 ケース裏に書いてあった通り、残酷でした・・・。オムニバスで読みやすくて、スラスラ~っと読めました♪
2015/02/10
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