蒲生邸事件(後編) (講談社青い鳥文庫 250-7)
蒲生邸事件(後編) (講談社青い鳥文庫 250-7) / 感想・レビュー
にこにこ
タイムスリップものだと必ず「矛盾はないか」をチェックしてしまうタチなんだけど、今回はそういうの抜きで一気に読めました。主人公がヘタレでひねくれているのも面白いし、案内人の謎や巻き込まれるトラブル、昭和史は確かにあまり詳しく勉強しないので、それぞれの出来事にも興味が沸いて、一緒に旅してる気分。「事件」というほど謎は深くないが、とても面白かった。
2018/01/10
歩月るな
前半で感じちゃった歴史認識についてのフォローが当然のように登場人物の会話に溶け込んでいるのが見事過ぎて、ちょっと会話に出た同級生が、その辺りラストのラストでの「確認」のためにとっておきになるのも効いている。「90年代が今だから」描けたんだなと感慨深くなる終盤の話運びである。ちなみに、時代性もあるから、弱さや強さがどう魅力的に映るかと言う感覚に隔たるものはあるかもしれないけれど、なんとなく珠子さんの方がヒロイン力が高いとは思うんだけれど、一目ぼれした相手に一途になるというのも芯の有る男ぶりの由縁なのだろう。
2022/12/31
星野
読み終わってたのに感想書き忘れてた。面白かったはずなんだが、なんだか記憶がおぼろげ…。
2014/01/25
かなかな
こんな能力を手に入れたら神さまになった気分にそりゃあなるでしょう。ひもじいとか仕事つらいとか、死ぬほど痛いとか怖いとか、そういった感情を抱いたら神様の力にすがりたくなるものだと思うのだけれど、平田はすごいし、主人公もふきも貴之も偉いなぁと思った。現代に戻ってからがわりと量があってよい読後感だった。青い鳥文庫にした意味はあると思うけれど、設定からラノベを想像すると裏切られる。小中高生はどういう感想を持つのかな。
2014/03/20
みもみ
「誰かが死んで、その犯人を捜す」形の探偵物小説ではなく、登場人物たちのそれぞれの思考や望みが交差し絡まって起きた事件を解きほぐしていく物語…という印象を受けた。 最後の章は涙せずには読めなかったです…
2013/08/20
感想・レビューをもっと見る