物語ること、生きること (講談社青い鳥文庫 273-9)
物語ること、生きること (講談社青い鳥文庫 273-9) / 感想・レビュー
鴨ミール
実は上橋さんの著書は読んだことがありません。私の年齢では、楽しめないのではないかというのがその理由。 ドラマ化された精霊の守り人を見て、ちょっと興味を持ち作者の方がどんな方か知りたいと思い読んでみました。
2017/09/01
YúKa(ユーカ)@ハガレン読み終えました
自分のひとつの原点になった上橋さんをもう一度見直そうと思い、図書館で加筆修正版を借りた。結論からいえば、「これはいい」。「自分もやってやろうじゃないか」と思える本だ。靴拭きマットの上でもそもそしてる自分を蹴っ飛ばして、現実の世界を自分の目で見よう。これを読んで、自分の夢を思い出せました。ありがとう、上橋さん。『獣の奏者』のおかげで小説に目覚めて、ここまで行きつけました。
2017/05/02
izw
子どものとき最も影響を受けたおばあちゃんの話、本の虫だった話から始まり、イギリスでの経験、大学院のフィールドワークでアボリジニと交流したときの苦労が、いかに作品の物語に活かされているかが分かる。 デビュー作は、原稿を偕成社に持ち込み編集者に見てもらったが、540枚の原稿を400枚に縮めることから始めて何度も書き直し、なかなかOKが出ない。これから出る本にタイトルが載ったときは信じられなかったという。プロ作家になる厳しさが伺える。最初の2冊の印税で、博士課程のフィールドワークの費用を賄ったというのもすごい。
2016/08/21
tammy
青い鳥文庫。子供向けとはいえ大好きな上橋菜穂子さんがどんな幼少期を過ごし どんな本を読んで大人になったのかが気になり読んでみました。さすがの読書量。そして自分を鼓舞してフィールドワークに出るというパワフルさに あの素晴らしい作品達が生み出された原点を見ることができた気がします。ずいぶん前に読んだ 「守り人シリーズ」や「獣の奏者シリーズ」をもう1度よみかえしたくなりました。
2016/07/29
joyjoy
「夢見る夢子さん」、いいじゃないですか! 自分が小学生の頃に書きかけたお話を思い出す。若草物語のような4人姉妹が、なぜかニルスのような小人サイズに小さくなって冒険する、というストーリー。あの恥ずかしいノートはどこに消えたかなぁ。「いちばんたいせつなところだけはうそをつきたくない」。女のひとでも強くなれることを実際に古武術の道場に入門してたしかめる、というエピソードに感心。経験に裏打ちされた言葉で書くことで、「物語の中に本物の風が吹く!」。かっこいいなぁと。上橋作品、読みたくなる。巻末ブックリストも嬉しい。
2021/12/21
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