僕はここにいる (講談社X文庫 いI- 1 ホワイトハート)
僕はここにいる (講談社X文庫 いI- 1 ホワイトハート) / 感想・レビュー
巨峰
飯田雪子さんの初期の名作ジュブナイル。静けさと哀しみと、そして強くて素直で優しくて芯がある作品。すこしの押し付けがましさもなく、透き通り、染み入るようにこころにはいってくる。「人形は持ち主の想いを受け継いで成長する」という台詞がある。同じようにこの小説は飯田雪子さんの芯のようなものをきっと反映している。
2012/11/25
coco夏ko10角
とても優しくて「想い」が大切に描かれたファンタジー。切ない恋愛……。エピローグでの涼香の気持ち、とても良かった。
2015/07/16
扉のこちら側
初読。児童文学の名作と言える、透明感溢れる作品。祖父を亡くし、祖母と同居するために一家で引っ越してきた少女。田舎に馴染めない母、不協和音を奏でる家庭。森で出会った少年と老人。母を救うための、少年との分かれ。そして少女は緑溢れる森を歩き始める。未来へ。
2012/12/26
チアモン
とても切ないファンタジー。日常ではありえないことが描かれているがすんなり心に入ってきた。純粋で心が洗われる話だった。
2014/10/06
なないろ
⦅借り物⦆言葉がすうっと入っていくようで読みやすかったです。哀しみ色といえば、寒色。だけど、空も海も悲しさなんて感じず、スッキリとした気持ちになる。人は哀しさを乗り越えて生きていく。そのお手伝いを大事なものや自然にしてもらうんだなーと感じました。『僕はここにいる』その言葉だけで、哀しみを乗り越えられるような、背中を押してもらえるようなそんな感じ。さわやかであったかい物語でした。
2014/08/01
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