黄昏のまぼろし 華族探偵と書生助手 (講談社X文庫 のA- 1 ホワイトハート)
黄昏のまぼろし 華族探偵と書生助手 (講談社X文庫 のA- 1 ホワイトハート) / 感想・レビュー
papako
セット本セールで。戦争間近の京都が舞台。作家で華族の小須賀にこき使われる貧乏学生の書生の庄野のお話。ちょっと書生の文句が多くて勝手でなんだかなぁだったんですが、あとがき読むとデビュー作ということで、今後に期待ですね。お話は早々に思いつきますが、この時代らしいやるせなさを感じます。それぞれのキャラがこなれたら、もっと面白くなりそうです。有栖川有栖に師事していたと知ると、あぁ、そうかも。と思える文章ですね。続きいきます。
2019/09/21
しゅてふぁん
続編を読むにあたって再読。炎天下に京都の町中を走り回る庄野君に同情した。きっと今日のような暑さの中を…お気の毒なことです(-_-;)
2018/07/14
ダージリン
昭和初期が舞台というのは、私の中では珍しく、時代背景も丁寧で美しい描写でした。今回は人探しが目的で、人の心をたどって行くような話運びのじんわりする良い話でした。これからの華族探偵と書生助手の相互理解と活躍が楽しみです!
2015/08/21
はるき
美形の華族探偵と書生の助手という強力タッグ。デビュー作なので、まだなれない感じだが、こういう設定は少女小説らしくて好き。ツメが甘い感じはするけどシリーズ化してるので今後に期待。
2016/06/09
瀧ながれ
社会が変わりつつある昭和初期の京都を舞台に、華族の青年と書生が、子爵家から姿を消した秘書をさがす。耽美で難解な作品かと覚悟して読みはじめたら、語り手である書生くんが庶民的な思考をする少年で、理解できることできないことがわたしにも納得できるので、読みやすく呑み込みやすくおもしろかった。「会えない」で終わってしまったことを、書生くんといっしょに残念に思う。続編もあるようなので、書生くんはいろんな人と出会って、やさしい大人になってください。
2015/08/16
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