かけがえのない人間 (講談社現代新書 1936)
かけがえのない人間 (講談社現代新書 1936) / 感想・レビュー
ひろ☆
他の人が欲しがるものをあなたも欲しがりなさいという植え付け。
2015/09/04
マロン
生きる意味を読んで、感銘を受けたので、迷わず購入。信頼の崩壊や評価主義の蔓延によって起こるかけがえのなさの喪失。確かにその通り。かけがえのなさは生きる力にも繋がってくる。しかし、生きる力を教える存在の教師も評価される世界で生きている。その結果起こるのが大津のようないじめの隠蔽。「いい評価をもらうこと」ではなく、「評価を励ましにして、自分を成長させていくこと」をまず第一に認識すべきなのは、子どもたちにかけがえのなさを教える教師のような気がする。
2013/03/02
夢民
貴方はかけがえのない人間だ。といわれたいですか?ならなぜ貴方はその気持ちを目の前の人に伝えないのですか?「私なんかが」とかおもっていませんか?だから「あんたなんか」なのです。「大切だ」と言われたらその人のことを「大切に」おもいませんか。これは卵と鶏の話なのです。卵が自分鶏が他人。突然変異できるのは卵だけ。変われるのも自分だけ。変わってみませんか?
2010/10/02
たかやん
冒頭の小泉チルドレンへの小泉さんの発言からいきなり心を鷲掴みされ、本書はページを思わず止めてしまう事が幾度もあった。一夜漬けの勉強、SNSのいいね、異性へのモテ意識に熱心な自分というものを丸裸にさせられる。ただ、読後に壮大な疑問がうまれる。「愛する」とは何か。仮に何かを愛したとしても愛する対象同士に優劣をつけてしまいそう。優劣をつけられるものは愛ではないのだとしたら、自分は何かを愛せるだろうか?被害者意識から他者=加害者をつくる、人を怒らずシステムに怒れというダライラマの教え…など学びが実に多い。
2016/02/02
rigmarole
印象度B。使い捨てにされても諦めているような現代人の状況が今後も続くと日本は滅びる、という危機感は伝わってきます。他者を愛し、社会を主体的に作る行為が自己を「かけがえのない」ものにする、という結論も、最近読んだ何人かと共通していて、素直に受け入れられます。しかし結局は読者のメンタリティに訴えているだけで、深く突き刺すものに欠けている感がしました。自伝は興味深かったですが、「こんな特殊な人生を経てきた彼だからこそ『かけがえのない』人間が出来たのだ」という印象を与えてしまい、却って論拠を弱めているかも。
2014/01/01
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